元親友の天使と人間

時雨小雨

　月が輝く夜の街、人気のない路地を私は走って逃げていた、走って、走って、走った、「コツコツ」と足音がすぐ後ろにせっている。

「っ、、」私は足を止めた。突然頭上から降ってきたなにかに行く手を阻まれたからだ。

「もう、終わり？」

、、、と眼の前にはとても美しい誰かが立っていた。いつの間に目の前まで来たのだろうか、私にはわからないがその瞬間自らの死を覚悟した。眼の前に居る誰かはそれほどの何かを持っていた。

「・・・」

「ど、どうしたんですか、？」と黙ってこちらをじっと見ている誰かに訪ねた

「、、、いや、にた何かを感じるな、と」

「にた、なにか？」おもず私は聞き返した。

「うん、勘、だけど、、、」そういった誰かはくるりと身を翻した「帰る」と一言残して一瞬にして姿を消した。

「何だったんだ、いったい」

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