異世界転移したら捨てられたので、先に魔王を倒します!〜ハズレスキル『創造』で世界最強〜
@a_ru37
転移・冒険の始まり
第1話 クラス転移
俺は、
勉強ができ、スポーツも万能、しかも誰からも好かれていた…わけでもなく、勉強もスポーツも他人からの好感度も普通くらいだ。
ただし、俺には特技があった。
オンラインゲーム「セブン・デーモン・キング」のガチ勢だ。
このゲームは、プレイヤーが勇者となり、異世界「ファブニシア」に7体いる魔王を倒すゲームだ。
単純なゲームだが、一つ問題があった。
難しすぎる。
一体目の魔王すら、倒すのに1年以上かかった。
最初の敵も、強すぎて100回目の挑戦でようやく勝てた。
「クソゲーじゃん」
「やめよやめよー」
そして、このゲームをプレイしていたのは俺だけになっていった。
ただ、俺は今日、ついに7体目の魔王を倒すことができた。
小5の時に始めて、現在が高1だから、6年目にしてのクリアである。
「長かったぁーーー」
俺は力一杯叫んだ。
すると、エンドロールが流れている画面に、何やら怪しげな文字が出てきた。
-----あなたは、初の「セブン・デーモン・キング」のクリア者です。
あなたの功績を讃え、後日、あなたを招待します。
俺は驚いた。
こんなゲームにも初クリア報酬があるのか。
「まあいいや。
今日は早く寝るか。」
俺は珍しく、早めに寝ることにした。
次の日、俺は学校の休み時間にスマホが鳴った。
「誰だ…俺には友達なんていないはずだが。」
すると、「セブン・デーモン・キング」の
運営からメールが届いていた。
-----初クリア報酬として、あなたを勇者として「ファブニシア」に招待します。
「え?」
すると、教室が光に包まれた。
「なによこれ!?」
「何だ!?」
「みんな、とりあえず何かに掴まって!」
教室が騒がしくなったが、気づいたら俺たちは真っ白の空間にいた。
すると、とても大きい、スタイルの良い美女が立っていた。
「あなた達が勇者ですね。
私は『ファブニシア』の創造神です。
今、勇者であるあなた達にスキルを与えました。
それでは、勇者として頑張ってください。」
俺たちは、気づいたらどこかのお城にいた。
「お父様!!
召喚が成功しましたよ!!」
どこからか女の子の声が聞こえた。
その女性を見ると、高そうなドレス、綺麗な金髪に縦ロール、白い肌と、とても綺麗だった。
多分王女様だろう。
ってことはあのでかい椅子に座っている男性は王様か。
すると、その王様らしき人が話し始めた。
「諸君、わしは神聖ファブニール王国の王である。
いきなり召喚してすまないが、君たちには勇者となって7体いる魔王を討伐して欲し い。」
なるほど、「セブン・デーモン・キング」と同じようなことを言っている。
まさか、俺たちがプレイヤーとして、実際に連れてこられたのだろうか。
すると、委員長が、
「いきなりこんなところに連れてこられるなんて、納得できません。
元の世界に帰る方法はあるんですか?」
と王様に質問した。
王様は、
「すまぬ、一方通行で、そなたたちを返すことはできない。
しかし、魔王を全て倒すと、元の世界に戻ることができるぞ。」
と言った。
「しかし、私たちには魔王を倒す力なんてありません。
どうすればいいんですか!?」
「そなたたち勇者には、強力なスキルが与えられているはずだ。
『ステータス』と唱えてみなさい。」
「ステータス」
みんながステータスを開くと、とてもすごそうなスキルばかりだった。
「俺は『光の剣』だぜ!!」
「私は『聖魔法』よ!!」
「僕は『4元素魔法』みたいだ。」
みんながそれぞれ、強いスキルを持っていたらしい。
俺もきっと強いはずだ。
「創造」
おお、強そうだ。
このスキルがあれば、何でも作れるぞ!?
そう思っていると、王様が俺に目をとめた。
「おぬし、『創造』だと!?」
「そうです、強いんですか?」
「『創造』とは、おぬしは本当に運がないな。
『創造』とは、何でも作ることができるが、全てが中途半端で、全く役に立たん。
生産職すら任せることができん。」
終わった…
何もできないだと!?
「おぬし、わしが路銀と軽い装備くらいは用意してやるから、今すぐ町でくらしなさい。
正直言って、足手まといになるだろう。」
俺はショックでおかしくなり、クラスメイト達に挨拶もせず、城を飛び出した。
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