日常の中に消えてく

紙の妖精さん

第1話

桃花は、自分の部屋でうつむき加減に考え込んでいた。窓の外は明るい陽射しが差し込んでいるのに、心の中はもやもやしている。「どうして、優華と喧嘩しちゃったんだろう…」


彼女はため息をつき、携帯電話を手に取る。「あ、そうだ!あの子に聞いてみよう」と思い、友達の陽夏莉に電話をかける。


「もしもし、陽夏莉?」電話がつながると、彼女の声は少し緊張気味だった。


「桃花?どうしたの?」陽夏莉の声は明るい。彼女はすぐに桃花の様子を察した。


「実は、優華と喧嘩しちゃって…どうやって仲直りしようか考えてるんだけど、アドバイスもらえる?」桃花は言葉を選びながら話した。


「そっか。喧嘩しちゃったんだね。でも、そんなに心配しなくても大丈夫だよ!仲直りするのって、意外と簡単だよ」と陽夏莉が励ます。


「そうかな?どうすればいいと思う?」桃花は少し希望を持ち始める。


「まずは、素直に謝ってみるのがいいんじゃない?それから、一緒に遊びに行こうって誘えば、また仲良くなれると思うよ」と陽夏莉は提案した。


「なるほど…じゃあ、謝ることから始めてみるね!」桃花は心が少し軽くなった気がした。


「うん、頑張ってね。桃花ならきっと大丈夫!」陽夏莉の言葉に勇気をもらい、桃花は少しずつ笑顔を取り戻していく。


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