2話 妹
姉は私のことを異常に愛していた
私はそれが普通だと思っていたけれど
そんなのは全然普通じゃない
「異常」な事なのだと
親に教えられた
それでも姉以上に愛されることは
私の人生のうちに一度もなかったから
私も姉のことを受け入れてしまった
そのうち私も異常な人間なのだと
親は認識し始め 私たちは
親戚の家に行くことになった
最初は私たちを離そうという
考えだったようだが
姉が私を離さなかったし
私も親と一緒にいる事よりも
姉と一緒に生きることを選んだ
迷いがなかったと言えば嘘にはなるが
私には一切の後悔もなかった
いつか破滅するということがわかっていても……
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます