第6話 『カクヨム』と『小説家になろう』をUI面で比較
Webサイト制作で使われる用語UI(ユーザーインターフェース)について、ちょこっとだけ説明させてください。
UI(ユーザーインターフェース)とは
ユーザーがサービスを利用するときに接するすべての機能のことです。
ボタンの配置、フォント、レイアウトなどを、ユーザーが操作しやすい設計にする意味でも使われます。
良いUIとは、ユーザーが使っていて、ストレスがなく操作できるインターフェースです。
残念なUIとは、どう操作したらいいのかわからない、ストレスを感じるインターフェースを指します。
では、さっそく作品投稿者から見たUIはどうなのか、解説しましょう。
★ 残念なUIの代表選手『小説家になろう』
日本一ユーザーが多い小説投稿サイトです。
歴史も一番古いんじゃないかな。
そのため、古参のユーザーは慣れていて何もストレスを感じていないかもしれません。
ところが、新規ユーザーからすると、
・めちゃくちゃわかりづらいし、
・ページの読み込み時間が遅い。
ユーザー(作家)は不満・ストレスを引き起こし、離脱する原因になる要素がてんこ盛りです。
★ 良いUI設計の『カクヨム』
・迷わずに必要なページに遷移できる
・知りたい情報がすぐに見つけられる
など、ユーザーが使いやすく感じることで、ユーザーの満足度が(UX)が高いと、わたしは分析しています。
※以下、『小説家になろう』で投稿している人は、飛ばしてください。
長くなります。
ラストの★UIの悪い『小説家になろう』の問題点 まで飛んでください。
★ 両サイトの投稿画面の違い
ここからわかりやすくするために、あなたが『小説家になろう』にユーザー登録を終えて、小説を投稿しようとすると仮定して話を進めます。
『小説家になろう』のトップページからログインします。
開いた画面があなたの「ユーザーホーム」です。『カクヨム』で言うダッシュボードです。
これから新規作成をしようと思います。
『小説家になろう』の「ユーザーホーム」のサイドバー(右側の縦の画面)から
■投稿 >作品の作成・編集 をクリック
□新しい作品を作成 をクリック
すると、作品タイトルを入力する画面になります。
ここは後で変えられますから、仮題として入力してかまいません。
□保存して本文を書く
出てきた画面がエピソード1になります。
『カクヨム』と違って自動的に第1話とは書かれていません。
第1話と付けたい場合は、自分で入力します。
第1話と付けなくても、管理画面にはep.1と表示されます。
文字数はタイトルは100文字以内、本文は200文字以上です。
□前書き、後書きはとりあえず一旦おいといてOK
■プレビューは、読者から見た画面がプレビュー場面として別画面として表示されます。
この内容でいいですか? みたいな内容確認画面が出ます。
この時点で変更したい場所をみつけたら、
■編集 をクリックして、前の画面に戻ります。
さぁ、この画面が分かりづらくて曲者です。
ここまで来てはじめて、作品の設定ができるのです。
▲作品設定を編集する をクリック
『カクヨム』の「新しい小説を作成」の画面とおなじような、作品設定画面です。
ここからがすごく大事になってきます!!!
・作品タイトル
・作者名
・作品種別:ここで連載か短編かを選択できます。ただし、投稿後は変更できないので注意。
・年齢制限:作品の内容に応じて選択してください。
・作品分類:二次創作でなければ、オリジナルにチェック
・ジャンル:ジャンル選びはとても重要です。伸びるジャンルは大体決まっています。
ここは『小説家になろう』のジャンル分けを理解していないといけません。
大ジャンル{恋愛・ファンタジー・文芸・SF・その他}
ファンタジーを選ぶと、自動的に小ジャンルに
ハイファンタジーかローファンタジーを選べるようになります。
これが『なろう』独自の呼び方なんです。
ハイファンタジー=異世界ファンタジー
ローファンタジー=現代ファンタジー です。
・あらすじ
あらすじについては物語の魅力が端的に分かるように書きましょう。
ランキング上位作品を参考にするのが1番いいと思います。
10文字以上1000文字以内まで記入できますが、
Web画面に最初に映る部分は30文字以内です。
伝えたいキーワードは出来るだけ前に前にという法則を忘れないでね!
・作品に含まれる要素
ここで該当する項目にチェックを入れます。
・キーワード選択
企画キーワード:開催中のイベントに参加する場合はここで✅を入れてください。
おすすめキーワード:作品内容にあったキーワードにチェック
おすすめキーワード・ジャンル別:作品のジャンルから合っているキーワードがあれば✅
・キーワード入力:さっきのキーワード選択になかったものを自由に入力できます。15個まで設定可能です。
これも、ランキング上位作品を見ると勝手がよく分かると思います。
終わったら
■編集(実行)
ここまで来て、作品設定が完了しました。
第1話の
■投稿 をクリック。まだ投稿されないから安心してください。
エピソード投稿の作品名、
投稿するエピソード、
そして、予約掲載設定を「する」、「しない」
「しない」のなら、そのまま■投稿(確認)をクリック
予約「する」と、
投稿日、投稿時間を選択します。
『カクヨム』と違って、10分単位でしか予約設定できません。
予約設定したら、■投稿(確認)をクリック
投稿内容の確認画面が出てきます。内容をよく確認して良ければ
■投稿(実行) で、投稿完了です。
その他に右のサイドバーに >作品初期設定 が、あります。
ここでは、
感想やレビューを受け付けるか、受け付けないか設定できます。
それと、前書きと後書きテンプレ―トを設定します。
前書きは、あまり利用しませんが、
後書きは超重要です。
物語の流れを壊さない程度に、区切りが良い時点で後書きを入れましょう。
後書きでは、評価をお願いします。
「そんな、★クレクレタコラみたいなことして、心象悪くならないかな」
と心配になるかもしれませんが、
読者の中にはそういうシステムを知らない人もいます。
強制的に促すのではなく、
どんな場所から評価★ができるか、
それをしたらどんないいことがあるかをお知らせする後書きは、親切だと思うんですよね。
どんないいことって……、作者側にいい事があるわけですが……
★UIの悪い『小説家になろう』の問題点を挙げて行きます。
普通は(カクヨム)
1, 小説の基本設定
2, エピソード投稿
という流れで、公開できますが、
『小説家になろう』では
1, 第1話を入力
2, 小説の基本設定
3, エピソード投稿
という流れなんですね。これだと、
「書いてから設定かよ!」
「何、この項目、謎」
「これを押したら、即投稿で公開になっちゃうの?」
と、ユーザーは不安になるのです。
そして、サイドバーにあるメニューの内容がわかりづらい。
読者から感想や誤字脱字の指摘が届いても、
ユーザーホーム画面のサイドバー、
リアクションの項目、
>感想にマークがついてはじめて気が付くという。
基本、運営側からの通知はありません。
そう、ランキング○○位になりました通知はありません。
自分で、『小説家になろう』のランキングをクリックし、『小説を読もう』のサイトに飛んで探すしか術はありません。
しかも、ランキングは、
総合で300位まで、
ジャンル別で100位までしか表示されません。
要するに、総合で300位以内、ジャンル別で100位以内に入る必要があります。
これは、ユーザー(作者)に厳しい。
そして、UIの残念な項目の中で、ぶっちぎりにストレスなのは、サイトの重さ!
とにかく表示に時間がかります。
この設計の悪さは、年季の入ったシステムが今も現役で使われているせいだと思います。
古参のユーザーは古いシステムに慣れてしまっているので、なんとも思わないのかもしれません。
なかなか改善しない理由は何だろう。
『小説家になろう』さんは、この古参のユーザーを逃したくないのかな?
と考えてしまいます。
長くなりました。
『小説家になろう』のUIデザインを見れば
『カクヨム』のUIデザインの素晴らしさが、よくわかると思います。
今回はあくまでも、WEBサイトのUIに絞って比較しました。
もちろん、『小説家になろう』も素晴らしいサイトです。
このUIデザインにさえ慣れてしまえば、
日本最多級の読者が、あなたの作品を待っています。
がんばれ! 小説投稿サイトの開発者と そのユーザーである作家さん!
はい、では『小説家になろう』で後書きに該当する部分です。
要するに★クレクレタコラのテンプレートがこちらになります。
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