自分の事は棚に上げて釈迦に説法するWeb小説研究所

白神ブナ🎄

第1話 はじめにって書いていいの?

冒頭の部分に「はじめに」と書いた時点で、はい、失格です。

けれども、書籍の表紙をめくって書いてある「はじめに」ならOKです。


この違い、わかりますか?


―読者心理 書籍の場合―

「お金出して買ったんだし、せっかくだから丁寧に読み進めよう」

「とりあえず、本編を先に読んでみて、途中で時間があったら「はじめに」を読めばいいか」


―読者心理 Webの場合

「こっちは、早く結論が知りたいんだ。かったるーーー! こんなの読んでいられるかよ」

「あ、離脱しよ」


乱暴な書き方ですが、わたしが読者だったら「はじめに」は読まないタイプ。

取扱説明書だって、欲しい情報しか読みません。


このように、Web上で文章を公開するというのは、本屋さんに並ぶ本より圧倒的に読まれないんですね。

ただ、どれだけの人の目に触れたかを数字にしたら、Web上のほうが断然多いのです。

目に触れる機会は多いけど、離脱も早い。

では、どうしたらWeb上の文章を読んでもらえるのでしょうか。


『結論ありき』です。


さっさと結論を提示するのです。


(ハウツーものなら、結論が先でもいいけど、物語の結論って一番最後でしょ。

習ったよ、起承転結って)


ですよね。

でも、物語を読みたい読者はWeb小説のテンプレをよく知っています。

よく言われる、なろう系小説です。

読者はジャンルやタイトルから、「こういう展開が読みたいんじゃー」と、ほとんど決めています。

そして、どういう展開か期待したうえで、「何これ、気になるじゃん」となりたいのです。

そこを、「はじめに」なんて書き出しだと、「ダルッ」となって、ブラウザバック(離脱)されちゃうんですね。

ですから、はじめに美味しい部分を見せちゃいましょう。

冒頭部分の情景描写も、ほどほどがいいですね。

読者は、情景がだいたいわかっていますから。


「ダルッ」と言われないために、

第1話から3話までの間に、読者を引き込まなければなりません。

なんとか主人公を好きになってもらうために、全力で書きましょう。

何をどう書けばいいのかは、わたしよりも他の作家さんの方が参考になります。

わたしが気を付けている点は以下の通りです。


Web小説冒頭部分の書き方の鉄板


① 主人公の名前をすぐに出す

② 主人公がどういう人物か見せる

③ 主人公の欠点を見せる

④ 主人公を挫折させる(挫折は早いほうがいい)

⑤ 主人公の特異性を見せる

⑥ 主人公の活躍を見せる


Web小説は、読者の「共感」と「憧れ」をさっさと提示してあげることがポイントです。


例えば、今日のあなたは外食しようと考えています。

今日も残業で疲れたなぁ。

帰りはかつ丼を食べたいな。←ジャンルとメニューが決まっている。

この店は初めてだけど、かつ丼があるみたいだ。←タイトルが読みたい内容。

でも、どんな接客態度だろう。←冒頭部分

どんな、味だろう。美味しいのかな。←本文

飲食店情報サイトに口コミするか。←評価ポイント


あなたが飲食店に求めたサービスは提供されましたか?

(白神ブナは、これが出来なくて離脱されてるっぽい)


では、その求めたサービスは、小説では何にあたるでしょう。

そう、読者ニーズですね。


(どうやって読者ニーズがわかるんだ?)


それは、ランキング上位になっている作品から情報を引き出すのです。

上位にランキングされるには、何か理由があるはずです。

それを探ってアクセス数を伸ばす、つまり集客につなげるのが、Webマーケティングです。


★今回のポイント

・紙の本で読む読者と、Webで読む読者の心理が、そもそも違う。



次回からは、Webマーケティングから見た小説投稿について、ぶった切りましょう。

けれども、Webマーケティングをちゃんと学びたいという人の希望には答えられません。

他で学んでください。

このエッセイでは、わたしの体験をもとに、Web力をアップするため参考になるようなことを書いていきます。


ランキング上位にはいない、底辺を彷徨うわたしが、

自分の事は棚に上げて、解説していきます。

ぜひあなたの執筆活動の肥やしにしてください。


(説得力がねぇ!)


■おまけ


最近わかった、読者ニーズを知る方法。

iPhoneなら、Apple Storeでゲームアプリを見てください。

ダンジョンもの、モンスター討伐、モフモフ、溺愛、イケメン、幼馴染など。

異世界ファンタジー、恋愛小説やラブコメの舞台設定がてんこ盛りです。

気軽に、携帯からゲーム感覚で、ストレスフリーで読みたい。

読者のニーズは、スマホゲームと似ているのではないでしょうか。

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