ステラ・テイル

或鳥

序幕

かつてこの惑星「アルス・マグナ」には神々が住んでいたという。どのような形で、どう生きていたかは古代の遺物や僅かな資料の中にしか残っていなかったが存在だけは確かに証明されている。

とある書物曰く神々は皆現代を生きる人間に近い姿のものから魔物のような異形まで様々存在していたそうだ。その中でも特に研究者の間で注目されているのが「星の獣」である。

「星の獣」とは月女神が作った世界終焉の為の最終兵器であったと記述されている。この存在を肯定する出来事として「星厄」が存在しており、神々は自らが作った存在によって自滅したというのが最も有力な説として取り扱われる。


そして時は経ち、人間たちが惑星の主役となり平穏な日々を暮らす中で新たな説を掲げる者達が現れた。

「この世界にはいずれ神々を滅ぼした星の獣が再臨する。その日を世界再生の日として崇めよう」と。

初めこそそんな話はあり得ないと人々は嘲笑し流していたが世界の各地で通常の魔物とは違う、普通の武器では倒せない「星獣」と呼ばれる存在が確認されてから状況は一変する。

星獣は瞬く間に世界各地に世界に蔓延し人々の生活は苦しくなっていった。幸いなことに過去の遺物によって星獣を倒す手段を人間は手にすることが出来たが、それでも武器の生産速度以上に星獣は増えていった。

討伐する以上の速度で増えていく星獣達に各国が対応を強いられる中、小国ディアンの辺境の村に住む青年アステルに、魔の手が忍び寄っていた。

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