第14話

・・・・・それから1年後


今日は萌の高校生活最後の日だ


「えー、今日は卒業式です…〜」


校長先生の長い話を聞きながら萌は早く帰りたいと


ばかり考えていた。だって話長いんだもん。


萌「ふぁ〜ぁ」


眠いなぁ。周りを見渡すと他の生徒も退屈そうだ。


寝てる人もいるし、隠れて携帯いじってる人もいるし


なんでこういう式って話長いんだろ。


萌も隠れて携帯を開いてみる、、と


拓真からlineがきていた。


「校門の前で待ってる」


萌「うそ!?」隣にいた生徒に聞こえるくらいの


声が出た。隣にいた子がこちらを見る。萌は


何でもないと言った顔ですぐ携帯に視線を戻した。


来なくていいって言ったのにー、目立っちゃうじゃん




「今日は本当におめでとうございます〜…」


やっと校長先生の話が終わった。


「つづきまして〜…」


まだ終わんないのー。次の人の長い挨拶がはじまり


萌は拓真と出会った頃のことを思い出す。


出会ったとき確かめちゃくちゃ寒かったんだよな。


雪も降ってたっけ。あの時助けてもらわなかったら


あたしどうなっちゃってたんだろ。


きっと………そんなこと考えたくないとでも


ゆうように萌は首をぶんぶんと振った


でも拓真と出会って私は変われた……はず。


あの時より少しは成長できたかな。


自分の意見も言えるようになった。


でもまだまだこれからだ。


4月からは秘書になるわけだし気合い入れて


頑張らないと!




秘書として自分が横に立ってるのを想像すると


思わず顔がにやけてしまう。


またもやその顔を隣の子に見られてしまった。


萌はにやけ顔を元に戻す、、と同時に


「卒業生退場〜…」と言う先生の声が聞こえた


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る