第10話

拓真は電話をかける


拓真「あいつのこと任せていいか?」


秘書「今、広場の噴水の前のベンチに


   座ってらっしゃいます。


   本当に宜しいんですか?


   自分の気持ちを伝えなくて」


拓真「……?」


秘書「拓真さんも萌さんの事が好きなんですよね?


   私には分かります。 


   拓真さんとずっと一緒に行動していますから」


  「拓真さんは絵美さんとの結婚を本当に


   望んでいるんですか?


   親が勝手に決めただけのことでは?」


拓真「だけど…俺は」


秘書「言いたいことがあるなら


   言わないと伝わりませんよ?」


拓真「!?」


秘書「萌さんには今日はホテルにでも


   泊まってもらいます。


   では、おやすみなさい」

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