拓真は萌のその真剣な眼差しに

萌が何を伝えようとしているのかが分かった

（拓真side）

言わないでくれ…

伝えてくれてもお前の期待には

応えられない…

萌「す、す、好きなんです…あなたのことが…

　　だから…その…つ、つ、」

拓真「悪い。お前の期待には応えられない」

萌「………」

拓真「お前のことは大事だ…

　　　一緒に料理したり、買い物したり

　　　勉強したり…本当に楽しくて…」

　　「でも言ってなかったことがある。

　　　俺には婚約者がいるんだ…」

萌「!?」

拓真「帰ってきたら結婚することになってた。

　　　その婚約者がもうすぐ帰ってくる」

萌「じ、じ、じゃぁ…どうして

　　この家に住んでいいなんて…」

拓真「それはお前が家に帰りたくないって

　　　言ったから。このまま放って

　　　おけないってそう思って…」

萌は家を飛び出した

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