第3話

拓真は横抱きにし車まで走る


拓真「この近くの病院どこでもいい!


   すぐ向かってくれ!」 


秘書「かしこまりました」




・・・翌朝


「ん……」


拓真「目が覚めたか?」


彼女は何も言わない


秘書「雪の中倒れてらして、拓真さんが


   運んでくださったんですよ」


拓真「気分はどうだ?」


その質問には答えず彼女は


起き上がろうとする


秘書「まだ寝てたほうがいいです、萌さん」


「………?」


秘書「あっ、鞄の中に学生証が入っていたもの


   ですから。勝手に見てすみません。


   病院の方が、記入してある電話番号に


   掛けたらしいのですが繋がらなかった


   ようで」


萌は病院着のズボンのウエスト部分を


強く握る


拓真「どうした?


   何か言いたいことがあるのか?」


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