anticipate ー新東京ドーム予期犯罪防止課ー

家猫のノラ

新宿区

第1話

 当然ではあるのだが、一枚の冷たい金属製の顔認証システム扉が下に仕舞われるのをまじまじと見てしまう。その奥には廊下が伸びており、磨き上げた革靴を鳴らし歩いた。一度通り過ぎてしまい、革靴をきゅっと鳴らして戻った。予期犯罪防止課。黒地に白い文字でそう書かれた札が遠慮がちに下げられている。扉をノックし、冷たい金属でできたドアノブを捻る。左利きなためまごついてしまい、側から見ればかなり滑稽だっただろう。恥ずかし紛れに、今どきドアノブがついた扉の方が珍しいだろと悪態をつく。

 扉を開くと冷風が額に当たり、汗が一気に冷やされる。新東京ドームが出来てからはドーム内にある23区の体感上の気候は安定した。それでもやはり夏は暑い。ドーム内の温度を一度でも下げれば住民税が倍になってしまうので、何も言えないのだが。

 そんな考えても仕方がないことに脳のリソースを割いてしまうのは、緊張しているからだ。


「この春、新制警察学校57期卒業した、勘解由かげゆ情治じょうじです。この度予期犯罪防止課に配属となりました。よろしくお願いします」


 朝鏡の前で何度か練習したセリフと、敬礼。

 警察学校を卒業した頃、憧れの警察官になり、当たり前のように悪党と戦うヒーローのような自分の姿を思い描いていた。しかし実際に配属されたのはこんな名前からしてしょぼいところだ。同期で自分だけだということを知るとさらに不安であった。


「話は聞いている。私の名前は、鎖是さぜ言葉ことはだ。これから君の先輩となる。好きに呼んでくれて構わない。勘解由くん、これからよろしく」


 扉から真正面の位置にあるモニターを見ていた彼女は、キャスターつきの椅子を回転させてこちらを向いた。白いシャツと黒ネクタイにパンツスーツ。艶のある黒髪は一本にきつく結ばれている。髪と同じ色をした瞳はまっすぐこちらを見ており、少しの圧すら感じる。美人だが、度肝を抜かれるほどではない。特筆すべきことと言えば座っていても分かる背の高さぐらいだろう。


「鎖是、さん…あの。好きに呼んでくれて構わないと言われましたが…あの僕本当にこの課のことが分かっていなくて。鎖是さんはどういう階級の方なんですか? 僕はこれから何をすれば…」


 働いている人に、あなたの仕事を知りません、と聞くなんて、名前の通りしょぼいんでしょうと言っているのと同じだ。しかし本当になんの説明もなかったのだから仕方がない。同期は今頃巡査として交番勤めをしていると思うと羨ましい。


「ああ、そうだな。ここは警察組織全体で見てもかなり特殊な課だ。公にもされていない。階級もないようなものだ。仕事の内容は…」


 彼女の話を遮って、アナウンスが鳴った。


『2149032190do-jp。2149032190do-jp。鮫島さめじま敦人あつと。殺人の思考を確認』


 国民一人一人に割り当てられている、自己番号セルフナンバーを二回繰り返し、個人名。そこまでは捜査を進める上でごくありふれたアナウンスだ。しかしその後の言葉には、すぐに繰り返すことが難しいほど困惑させられた。一方、正面に座る彼女は表情を一切崩さずに立ち上がると、椅子にかけていたスーツのジャケットに袖を通した。


「説明は移動しながらする。行くぞ」


 情治は言葉の掛け声に従うしかない。不安と緊張と困惑と、そして警官、いや人間として失格な感情かもしれないが、何か大きなことに巻き込まれてしまうのではないか、巨悪と立ち向かうことになるのではないかという期待を胸に抱きながら、その背中を見ていた。やはり彼女の背は高かった。



 彼女は運転席に座った顔認証が行われ、仕舞われていたハンドルが出てくる。それと同時にざざっという音が社内に響いた。どこかと繋がったのだろうか。


『あら言葉ちゃん、隣にいる坊やは誰?可愛いわね食べちゃいたい』


 背筋を撫でられるような甘ったるい声だ。発言からしてどこかにカメラがついていて見られているのだろう、そわそわしてしまう。

 そんな情治をよそに、言葉はスイッチを押して二人分のシートベルトを留めさせた。少しきつく締まりすぎてびくっとする。言葉は気がついていない様子でアクセルを踏んだ。ハンドルはお飾りのようなもので、人間が触る必要なく動いている。彼女はハンドルを軽く握るという不必要な動作をしていた。


「愛知さん、ふざけないでください」


 言葉の声が冷静に一括する。はぁいと吐息交じりの生返事が返ってくる。そういえば場所はどこに行くのだろうかと情治は考える。言葉が何か設定している様子はなかった。車はなんの迷いもなしに、警察車両にしか許されない速度で進む。情治は皇居のお堀を横目に見ていた。


「勘解由くん、この人は愛知あいち密理みつりさん。変な人…ではあるが、仕事はできる」


 言葉は説明が難しいというように眉をひそめた。彼女自身の性格と違いすぎて『変な人』とまとめることしかできないといった風だ。


『今回の予期犯罪現場はおそらく新宿区歌舞伎町二丁目のラブホテル、ボニータ。三階13号室よ』


 そこに進んでいるということは分かったが、これまた聞きなれない単語が出てくる。予期犯罪現場、熟語の一つ一つは理解できるが繋がると全く分からない。


『思考する一時間前、鮫島はボニータに女子高生と入ってる』


 車は首都高速道路にのり、さらにスピードを上げた。


「ほぼ確定ですね。鮫島の特徴は」


 密理と言葉だけで会話は進む。この場で状況を飲み込めていないのは情治だけなのだ。


『31歳男性、172センチ、中肉中背。歳よりは老けて見えるけどそこまで不衛生って感じでもない』


 その声と同時に、中央に置かれたホログラムに男性の姿が映し出された。密理の説明はおおむね特徴を捉えている。一言加えるとするならば、やつれていて隈がひどいというところだ。


「了解です」


 ざざっという音が切れた。接続は終わったのだろうか。言葉は一つ息を置いて、情治の方をちらと見た。やっと説明をしてもらえるらしい。


「勘解由くん、外部思考装置は知っているか」

 

 これまた繋がりの見えない単語が出てきた。


Brainブレインのことですよね?知ってはいますけど」


 外部思考装置、通称Brain。西暦2180年現在、人工知能技術の進化により、人々は生まれたその瞬間から1人ひとつ外部思考装置、Brainを持っていた。Brainには自分の経験を全て学習させており、その名の通りもう一つのBrainとして扱うことができる。経験を映す機器は五感Senceと呼ばれ、耳に埋め込まれている。そしてその情報が送られ処理されるBrainは、政府によって厳重に管理されているのだ。

 肉体が死亡し、適切な手続きを行えば、外部行動装置Bodyを得ることができる。外部行動装置Body外部思考装置Brainを接続することで、事実上の不老不死を得ることができるのだ。

 そんな常識がここにどう繋がるのか。


「そうだ。ではBrainがどのようにもう一つの脳となり得ているのか知っているか」

「えっと、本能を学習され済みの、人間のまっさらな脳に、自分個人の経験を学習させいくことで思考ができるんですよね」

「そうだ、Brainは思考している」


 彼女は重要なことのようにそこで言葉を切った。


「つまり、Brainを見れば殺人を思考していることが分かる。

殺人を予期できるんだ」


 殺人の予期、そんなことができるのか。情治は一気に情報を詰め込まれすぎて、つい数分前まで新東京ドームなどとくだらないことを考えていたことが嘘のように脳のリソースが足りなくなった。それでもなんとか理解しようと、頭を抱える。


「勘解由くん、君は警察学校では何の成績が良かった?」


 もう説明は終わりだというように言葉は話を変えた。考える時間も与えてくれないのかと情治は彼女を睨みそうになる。さらに彼女の質問は情治にとって聞かれたくない質問の一つだった。


「座学、の方ができましたかね…。真面目さだけが取り柄って感じです、すいません期待の新人がこんなんで」


 情治は自分でも警察学校を卒業できたのは奇跡だと思っている。警察官の適正は正直言ってなかったのだろう、しかしなりたかったのだ。ヒーローに。だから人一倍勉強し、人一倍訓練した。努力だけは同期の誰にも負けない自信がある。そんな自信は結局胸を張る要因にはなれなかった。開き直ってしまった方が傷つかないかなと思い、おどけた調子で答えたが、胸がちくりと痛んだ。


「私と同じだな」


 彼女はそう言って、こちらに少し笑いかけたような気がした。繊細なその口元の動きは、自分の気のせいである方が納得がいったのだ。


 車が止まり、ここは歌舞伎町二丁目。日本に残された数少ない歓楽街だ。ゴミは収集を待つつもりもなく、ネオンはいつまでも切れかけている。その様子に、情治は時代に取り残された歓楽街と言った方が似合っているなと思った。

 シートベルトが勢いよく仕舞われ、締め付けられる感覚がなくなった。そういえば少しきつかったんだと思い出しながら外に出る。ボニータを書かれた看板が目の間に現れる。


「この仕事の特性上、我々には迅速な対応が求められる。初日からこんなことになってしまい申し訳ないが、勘解由くん急ぐぞ」


 情治はベルトに収められた、回転式拳銃に触れ頷いた。相変わらず、情治は言葉についていくことしかできない。

 二丁目は一丁目よりもさらに奥にあり、闇も深い。ラブホテルが軒を連ね、今も警察車両を確認しながら入っていく人間たちが見える。その中には見るからに問題をはらんでいる二人組もおり、情治は思わずそちらに足を向けそうになる。


「勘解由くん、こっちだ」


 言葉の声に、情治は歯ぎしりをして、彼女の背中だけを見て、ボニータの階段を駆け上がる。

 受付に警官のバッジを見せると、あんまり騒がしくしないでくださいねとおばさんは嫌な顔をした。それはまるで驚いている様子はなく、ただ迷惑だといった感じだ。その短いやり取りでこの街の異常性が垣間見えた。警察沙汰は日常茶飯事であり、その直後の売り上げが少し悪くなるから面倒だと。どうせその売り上げも、一週間と経たずに元に戻るのだろう。この街には欲と病で溢れている。その先には死があるのは明らかだ。

 13号室の前で立ち止まる。この先には死がある。予期された死が。

 防止されるべき死が。


「思考からすでに15分が経過している。鮫島の確保は私が。君は女子高生を」


 その後、細かい指示が続くと思い、情治は、言葉の口が開かれるのを待っていた。


「行くぞ」


 言葉は、扉を蹴った。彼女の長い足から繰り出されるその蹴りは、一発で、ラブホテルにしては薄すぎるが、それにしても鍵はかかっていたはずであるその扉を壊した。

 元々ラブホテルを予定して作られた建物ではないような、安い作りだ。扉を一枚開ければ、そのすぐ先にダブルベッドが置いてある。その奥にはベランダが見え、窓は開けっぱなしだった。眺めのカーテンがたなびいている。

 枕などの本来ベッドの上にあったはずのものは全て床に無造作に落ちており、その中に脱ぎ捨てられた服もある。シーツだけが辛うじてベッドに引っ掛かっていた。そしてそのシーツの上、そこにはシーツを乱した人間がいた。女子高生は全ての衣服を脱いでおり、若い体を露わにしている。ただそれは自由ではなく、その手首が縄でベッドの柵に括りつけられていた。しかし彼女の不自由さを何より表しているのはそこではない。彼女の体に、男、鮫島が馬乗りになっているのだ。鮫島はボクサーパンツ一枚で、顔を真っ赤にしていた。腕に力を込めている。その先には女子高生の、細い首があった。


「その手を離せ!!警察だ!!」


 言葉は鮫島に銃口を向けた。鮫島はこちらをみると、女子高生からぱっと手を離した。そしてふらつき、うろたえながら、落ちていたバスローブを羽織、千鳥足でベランダの方へ向かった。左右に大きく振れる鮫島の体が、室内にわずかに置かれたサイドテーブルなどの家具を倒していく。ランプは音を立てて割れた。言葉は鮫島を追いかけ、その倒れる家具をよけながら走った。鮫島の手が窓枠を掴んだ。その腕を、言葉は掴み、後ろに曲げた。骨の音が聞こえ、鮫島が唸る。鮫島はがばっと言葉の方に首を回した。そして彼女の腕に噛みつこうとした。彼女は鮫島の足を払い、跪かせた。ここまでの一連の動作は全て決まっていたことのような、少しの無駄もない動きだった。情治は咳き込む女子高生の手首をほどき、ただ彼女の背中に手を当て、呆然とそれを見ていた。

 気がつけば、鮫島の手首の方に、手錠がかけられ、言葉によって自由が奪われていた。


「2149032190do-jp、鮫島敦人。あなたを殺人の容疑で現行犯逮捕します」


 言葉は、ただ冷静に、この状況を説明していた。鮫島の耳にその言葉は届いているだろうが、確かにその意味を理解しているかは怪しいものがあった。

 犯罪は防止された。


 鮫島は、ボクサーパンツにバスローブで車に乗せられた。女子高生は、とりあえずと、乱れ落ちていた制服を着た。制服を着ていると、よりその若さ、いや幼さが強調され、この事件の残忍さも増幅させている。ラブホテルの窓から身を乗り出してこちらを見ているものもいたが、女子高生の姿が見えると、自分たちもやましいところがあると言ったように引っ込んだ。

 女子高生は、情治に連れられていたが、車に乗る手前でふと立ち止まった。


「どうしましたか?…って嫌ですよね。申し訳ないです、ただ少しだけお話を聞かせていただけないでしょうか。そういう決まりなんです」


 彼女は部屋を出てからずっと俯きっぱなしだ。レイプされて、殺されかけたんだ。深く傷ついているだろう。可哀そうでならない。さらに、これからその話を彼女に語らせようというのだから、情治はひどく申し訳なかった。というかこのまま帰してしまっていいのではないか。ヒーローが被害者を苦しめて、どうする。


「勘解由くん、彼女の手を離すな」


 鮫島を車に乗せた言葉が、彼女の手を離そうとする情治に言った。それは命令の意を含んでいた。


「でも、鎖是さん、この子は被害者ですよ。トラウマを話せっていうなんて酷くないですか?犯人は捕まったんです。もう彼女は関係ない…」

「勘解由くん、私は彼女を保護しろと言ったか?」


 言葉は情治の話を遮った。そしてその質問は、情治を混乱させた。情治は言葉との会話を思い返す。

 ―思考からすでに15分が経過している。鮫島の確保は私が。君は女子高生を。

 部屋に侵入する前に、扉を蹴破る前に言葉はそう言った。この確保という単語は、女子高生にもかかっていたというのか。その馬鹿げた仮説を肯定するように、繋がれた手がびくりと震え、彼女は逃げ出そうとした。


「っ…!!やめてください。逃げないで」


 情治はその手に力を込めた。手首に痛々しい跡が見え、思わず力を緩めそうになるが、その時言葉の手が情治の肩に置かれた。情治は何が何だか分からないまま、とにかく彼女を離すまいとさらに力を込める。女子高生は、やがて諦めて、がっくりと全ての力を抜いた。


「違うんです。私はただ学校から帰ってただけなんです。急に拉致られて犯されたんです」

「この周辺に学校なんてないです」


 言葉はぴしゃりと言った。確かにこの歓楽街に学校なんてないだろう。女子高生は唇を噛んだ。


「私は殺されかけたんですよ!!被害者です!!」


 情治は自分が思っていたことと同じことを本人の口から聞き、なんとも言えない気持ち悪さを覚えた。


「その件に関してはあなたは被害者です。でも、その前の未成年性交に関しては、あなたの方から誘ったのではないですか」

「っ…!!そんなわけないでしょっ…!!そんなわけ…」


 彼女は唇を噛んだ。血が滲むほどに。そして何とか言葉を紡ごうと、目を回している。情治は自分の中の何かが冷たく沈んでいくような感覚がした。嫌だと幼い子どもの我儘のように心の中で呟いていた。


「無駄な抵抗はやめてください。署で詳しく話を聞き、しかるべき措置をします」

「やだっ!!違う!!私は、あいつを唆してない!!」


 言葉は、女子高生の目を真っすぐ見つめた。情治は言葉に背を向けており、言葉の顔は見えなかったが、その圧を感じた。女子高生は、目を離すことができないようだった。あ、あと小さく、声を漏らし、ぼろぼろの唇を震わせている。


「無駄な抵抗だと言っていますよね。あなたは私たちに嘘をつけません」


 女子高生は、首を気にしながら、車に乗せられた。

 鮫島と女子高生を留置所に送り、言葉と情治は再び二人きりになった。重い沈黙を、情治は破った。


「あの、無駄な抵抗っていうのは、本当に俺たちは人の思考を読めてしまうということなんですか」


 思わず素の一人称が出てしまったが、そんなことを気にしている場合ではない。


「あれははったりのようなものだ。日本の人口一億人のBrain全てにアクセスするなどスーパーコンピューターがいくつあっても足りないだろうからな。だから警察庁では政府と協力し、ある言葉だけには反応させ、犯罪の防止に役立てることにしたんだ」


 車は自動運転で首都高速道路を進んでいる。帰り道は普通車両と同じスピードだ。普通であるはずなのに、ひどく遅く感じる。


「それが『殺人』ですか」


 言葉は頷いた。情治は深くため息をついた。鮫島の、あの焦りの表情が、噛みつこうと剥いた歯が、女子高生の、あの焦りの表情が、逃げ道を探して回る目が、胸に冷たく沈む。

 高速道路から降り、一般道に移る。新東京ドームの中に、決められた、予期された雨が降る。車は雨が降ることを分かっているから、ワイパーが動き、視界を確保する。中に乗る人間が運転するわけではないのだから、その必要はない。ではなぜそうするのか、それは人間に、雨を見させるためなのか。


「そういえば、まだ言えていなかったな」


 言葉が言った。


「勘解由情治くん、予期犯罪防止課Anticipateへようこそ」


 これが自分の目指した、正義のヒーローの姿なのか。情治は窓ガラスに映った自分の姿に舌打ちし、手動で車の窓を開いた。雨を浴びた。

 政府に管理された、日も当たらないようなどこかで、Brainも今、同じことを選択したのだろう。






 





 



 












 











 






 




 






 





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