第2話クラス転移
「成功したぞ!!」
目覚めるとそこはさっき居た教室ではなかった、周りには鎧を纏った騎士やローブを着ているまるで魔法使いのような人達がいる
「初めまして異世界の皆様、私はこの国の王女アリスです」
アリスと名乗るこの女性はこの国の王女みたいだ
「なんなんですかここは!?」
文哉が叫んだ
「そうよ!!ここはどこなの!?」
クラス中がパニックになっていた
「俺たちを元の所に返せよ!?ばばぁ!」
「な、なんと女王様に謝れ!」
「少し調子に乗り過ぎですよ?」
女王は指を動かし何故だか毒島はひれ伏した
「な、なんだこれ!動けねぇ、」
「当たり前です、魔法を使ったのですから」
「は、?魔法、なんだよそれ…!」
毒島は叫んだ
「ほ、ほんとに魔法があるんですか!?」
明が女王に興奮しながらそう聞いた。
「ええ、ありますよ、人によりますが貴方達も使えますよ」
「!?」
驚いた、僕たちにも魔法が使えるなんて…僕はずっと願っていた異世界転移に胸を躍らせていた
「ど、どうやって使うんだよ!そんなの!!」
「皆さんステータスと言って見てください」
「ステータス!」
すると皆の前に白い画面が現れた
「な、なんだこれ!」
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毒島英樹 17歳 男
オリジナルスキル:<炎を操る物 >
筋力:300
体力:200
耐性:100
敏捷:100
魔力:400
スキル:
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「凄いですね、炎属性の魔法を全て習得できます」
「これってそんなにすげぇのか?」
「伝説の炎の勇者と同じ役職です、あなたもそれと同様の才能があります!」
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鬼頭隆二17歳 男
オリジナルスキル:<奪う物>
筋力:700
体力:600
耐性:200
敏捷:500
魔力:200
スキル:
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如月文哉17歳 男
オリジナルスキル:<剣士>
筋力:1000
体力:700
耐性:500
敏捷:600
魔力:400
スキル:
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志保彩葉16歳 女
オリジナルスキル:<光の剣士>
筋力:600
体力:500
耐性:500
敏捷:1000
魔力:400
スキル:
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高坂麗17歳 女
オリジナルスキル:<大魔法使い>
筋力:200
体力:400
耐性:400
敏捷:300
魔力:1000
スキル:
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「み、皆様今までで最高のステータスです!!」
王女は嬉しそうに答えた
「これユニークスキルしかないんだがどういうことなんだ?」
毒島は不思議に王女に聞いた
「それは…手に入れたスキルによって鍛錬によって増えていきます!」
この世界ではどうやら手に入れたユニークスキルに沿ってスキルが増えていき強くなっていくみたいだ
「皆凄いな…じゃあ僕も!」
一体自分はどんな凄いオリジナルスキルを貰えるのかワクワクしながらステータスを開いた
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一ノ瀬空17歳 男
オリジナルスキル:
筋力:10
体力:100
耐性:10
敏捷:10
魔力:100
スキル:
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「な、なんだよこれ…」
予想していた物とは違い僕にはオリジナルスキルがなかった
「逆に凄いですよ…こんなに弱い転移者は初めて見ました…」
「てことはお前は前と一緒で最弱だな!」
毒島は笑いながら僕にそう言った、悔しい、だが今の僕に言い返すことはできない。
そ、そんなおかしい、なんで僕だけ…
僕は敗北感と劣等感に押し潰されそうになっていた
「一ノ瀬君…元気だして!」
「ありがとう…志保さん」
今は委員長の言葉が辛い
「気を取り直して他の人のも見てみましょう!」
王女はどうやら興味がなくなったようで僕の前から去っていった
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香月咲良17歳 女
オリジナルスキル:<ネクロマンサー>
筋力:200
体力:500
耐性:400
敏捷:300
魔力:1200
スキル:
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香月々柚16歳 女
オリジナルスキル:<回復者>
筋力:200
体力:500
耐性:200
敏捷:300
魔力:1100
スキル:
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「ネクロマンサーに回復者!?100年に1人入れば良いユニークスキルが同時になんて…」
「ぐふふ、次は僕たちの出番ですな!」
「そーですね!明氏!」
オタク2人はそう言いながらステータスを開いた
こいつらも僕同様雑魚だろ…
僕はそう祈るしかなかった
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山本明16歳 男
オリジナルスキル:<暗殺者>
筋力:500
体力:600
耐性:800
敏捷:900
魔力:200
スキル:
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草薙昭平16歳 男
オリジナルスキル:<闇の剣士>
筋力:8
体力:600
耐性:200
敏捷:900
魔力:200
スキル:
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なんでだよ!おかしいだろ!
僕はあのオタク達にもまけたのだ、
僕はそれが何よりも恥ずかしかったのだ
いじめられてる僕より皆から嫌われてるあいつらの方が酷いって心では思っていた、それなのに…そんな奴らにも負けるなんて…
「じゃあそろそろうちらも!」
そう言いながら桐野達はステータスを開いた
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桐野江絵梨花16歳 女
オリジナルスキル:<弓使い>
筋力:500
体力:600
耐性:200
敏捷:800
魔力:100
スキル:
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久遠静香16歳 女
オリジナルスキル:<槍使い>
筋力:700
体力:600
耐性:200
敏捷:600
魔力:300
スキル:
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十三楓16歳 女
オリジナルスキル:<風使い>
筋力:300
体力:500
耐性:400
敏捷:200
魔力:700
スキル:
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「うちらも結構すごくない!?」「うん、そうだね、」「そ、そーだね!」
「皆様素晴らしいユニークスキルをお持ちで!ただ1人を除いて…」
「…」
王女はそう言い馬鹿にした表情でこちらを見上げている
「女王様わざわざ言わなくても!」
委員長はそう言いながら守ってくれた
「まあそう言うなよ一ノ瀬が雑魚いのは元々の事なんだからな!」
「そうだな、毒島こいつは生まれてから死ぬまで雑魚だ」
せっかく異世界に来たのに弱者のままなのかよ…
僕は酷く落ち込んだ
「一ノ瀬君!いざとなったら私とおねーちゃんが私が助けてあげるから安心して!」
「うん…ありがとう…」
こんな所に来てまで女の子に守られるのか?そう思うと泣きそうになってしまった
「では皆さんお部屋を用意してあります、そちらへ向かってください」
「ぐへへ、僕が暗殺者…!」
「一ノ瀬氏は何のスキルもないと聞きましたが?笑お疲れ様でぇーすww」
僕はこんな奴に言われても言い返すことが出来ない…
なぜなら僕が最弱でこいつらは最強だから…
「はは、笑そーだね笑」
僕はそう引き攣った顔で笑うことしか出来なかった
「それじゃーw」
「一ノ瀬くん!」
「志保さん?」
「私一ノ瀬くんの事絶対に守るから!」
「ありがとう、笑」
委員長の優しさは嬉しいがその優しさが僕を傷つける、悪いのは委員長じゃない、悪いのは弱い僕なんだ
「¢£%#&□△◆■!?」
どこからか話し声が聞こえた
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