第36話 生徒会の新体制
中学3年生になった白水さんは、あらためて生徒会の会長という役割を任された。彼女にとって、この役職は責任が大きいものの、誇りとともにやりがいを感じていた。何より、副会長に選ばれたのは青波さんだった。このことが、白水さんにとってさらに特別な意味を持っていた。
「会長と副会長、なんだか二人には特別な関係がありそうだよね…」と、周囲で囁かれる噂も増え、彼女らの間に何か特別なものがあるのではないかと期待されているようだった。
白水さんは、そうした噂を意識しながらも、青波さんと共に活動することを楽しみにしていた。活動を通じて、彼女の真剣な表情や責任感に触れるたび、彼女に対する尊敬の念が強まっていった。時折、二人きりで話す機会が増え、自然とお互いを理解する時間が増えていった。
「もしかして、周りが期待してるのかもしれない…」白水さんは照れくささを感じつつも、青波さんとの関係がどう発展するのか、自分でも気になっていた。
生徒会の打ち合わせなど、多忙な日々を過ごす中で、ふとした瞬間に彼女の仕草や笑顔に目が行くことが増えた。白水さんは、そんな自分の気持ちに気づきながらも、それをどう表現すべきか、頭を悩ませていた。彼女との心の距離を少しずつ縮めるために、どんな言葉や行動が必要なのかを考えながら、学校生活は進んでいった。
自分の気持ちを押し殺すことなく、青波さんとの信頼関係を築いていくことを、白水さんは慎重に、そして期待を胸に進めていこうと決意していた。
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