第51話 進路
冬休みに入ったある日、青波さんは図書館で勉強に励んでいました。その日、生徒会のメンバーが集まり、活動を振り返りながら雑談を楽しむ時間を持ちました。白水さんも参加しており、彼らは和気あいあいとした雰囲気の中で、学校生活の思い出や今後の活動について語り合いました。
その会話が終わり、昼間の明るい時間に図書館を出ると、白水さんと青波さんはたまたま帰る方向が同じだったため、一緒に帰ることになりました。道すがら、青波さんが白水さんに高校の進路について尋ねます。
「白水さん、高校はどこに行くの?」
田中さんは少し照れくさそうに答えました。「北港高に行く予定です。」それは、地元の高校でした。
青波さんは目を輝かせて言いました。「私も同じところだよ!」二人は高校が同じだということを知り、自然と会話が弾みました。
「将来はどうするの?」青波さんが聞くと、白水さんは少し考えてから答えました。「実家の酒屋を継ぐつもり。」
青波さんは微笑みながら「すごいね。白水さんらしい」と言いましたが、少し間を置いて「私はどうしようかな…」とぽつりとつぶやきました。
その言葉に、白水さんは青波さんの真剣な表情に気づきました。「青波さんは何か考えてるの?」
青波さんは少し恥ずかしそうに首をかしげながら、「まだはっきりしたことは決めてないんだ。ただ、何か自分にできることを見つけたいなって思ってる」と話しました。
その後、二人は今後の目標や夢について話し合いながら、帰路につきました。お互いの将来についての思いや不安を語り合う中で、二人の絆はさらに深まっていったのです。
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