波という限界の白と青

第20話 学年ナンバーワン

冬休みが終わり、3学期が始まる。生徒たちは新たな気持ちで学校に戻り、テストの準備に取り掛かる中、青波さんも周囲と共に気を引き締める。

テストの結果が発表される日、教室は緊張した雰囲気に包まれる。担任の先生が成績を発表し、白水さんの名前が呼ばれると、驚きの声が教室に広がる。「なんと、白水さんが学年ナンバーワンだ！」と。

みんなが彼女の成績に目を丸くし、信じられない様子で白水さんを見つめる。「あの白水さんが？」という疑念の声も上がるが、青波さんは心から誇らしく思っていた。彼女がこれまで努力してきたことを知っているからだ。

「すごいよ、白水さん！おめでとう！」と青波さんが言うと、白水さんは少し照れくさそうに微笑む。周囲の友達も祝福し、彼女の存在感が一気に増す。その瞬間、白水さんが持っていた潜在的なリーダーシップの資質が、周りの目に明らかになる。

この結果が、彼自身や生徒会の雰囲気にどんな影響を与えるのか、青波さんは期待を寄せていた。みんなが彼を見直し、支え合う関係がさらに強まるかもしれないという思いが胸をよぎる。