δ４oct.5th

運命の対峙

ついに、櫻子たちは敵の最上階に到達した。扉の前に立つと、緊張感が漂う。もこの心臓は高鳴り、彼女たちの気持ちも引き締まった。

「ここが敵のアジト…！」櫻子が息を呑む。「覚悟はできてる？」

「うん、みんなで一緒なら大丈夫！」もこが頷く。

「私たちの力を見せる時よ！」幽々子が手を握りしめる。

結花も自信に満ちた顔で頷いた。「行こう、私たちが勝つんだから！」

扉を開けると、広い部屋が現れ、中央には白髪の少年が立っていた。彼の背後には黒いオーラが漂っており、異様な雰囲気を放っている。少年は冷たい目でこちらを見つめていた。

「待っていたよ、君たち。私の名はoct.5th。」少年が言った。その声は低く、冷ややかだった。

「あなたが、ボスなの？」櫻子が警戒しながら問いかける。

「そう、そして君たちがここまで来た理由も知っている。」oct.5thはゆっくりと微笑み、空気がピンと張り詰めた。「だが、君たちが勝てる相手ではない。」

その瞬間、ヨツバの表情が一変した。「お兄様…？」

「え？」櫻子たちが驚きの声を上げる。ヨツバは信じられないという顔で、oct.5thを見つめていた。

「どういうこと…？」結花が戸惑う。「彼がヨツバのお兄さんなの？」

「そう、oct.5thは私の兄。」ヨツバは震える声で言った。「彼がここにいるなんて…絶望的だわ。」

oct.5thは冷たく微笑みながら、ヨツバに目を向けた。「お前が私を知っているとは思わなかった。だが、今はもう関係ない。」

「お願い、兄さん。こんなことやめて！」ヨツバが叫ぶ。「私たちは一緒にいられたはずなのに！」

「私にはもう、お前と一緒にいる理由はない。」oct.5thの声は冷たく響いた。「私が求めるのは力だ。この世界を変えるために。」

「力なんて、何の意味もないわ！」ヨツバが涙を流しながら言った。「そんなもののために、どうして人を傷つけるの？」

「弱者が生き残るためには、強者にならなければならない。お前はそれを理解していない。」oct.5thは鋭い目でヨツバを見つめる。

櫻子たちは、その光景に言葉を失った。兄妹の対峙は、ただの戦いではない。そこには深い絆と悲しみが交錯していた。

「私たちが勝つ！」結花が声を上げた。「ヨツバを取り戻すためにも、私たちは戦う！」

「そうだ、私たちが力を合わせれば、oct.5thに勝てるはず！」もこも決意を込めた。

「戦っても無駄だ。私の力は、お前たちの想像を超えている。」oct.5thは冷笑し、周囲に黒いオーラを放った。「私の力を見せてやろう。」

突然、彼の周囲が真っ暗になり、暗闇の中から無数の影が現れた。それは彼が操る影の兵士たちだった。櫻子たちは一瞬後退する。

「このままじゃ、負けちゃう！」幽々子が焦る。「どうすればいいの？」

「私たちの必殺技を使うしかない！」もこが叫ぶ。「みんな、力を合わせよう！」

「よし、やってやるわよ！」櫻子が構え、全員がそれぞれの力を集める。

「Viyella's Tears！」幽々子が叫び、弓を引き絞る。弓矢が光り、敵に向かって飛んでいく。

「Viyella's Scream！」もこが叫ぶ。彼女の周囲に光が集まり、敵に向かって飛び立った。

「脳天直撃！」櫻子が自信を持って叫び、力強く技を放つ。

結花もその瞬間を逃さず、「Apollo！」と叫び、力を集めた。

だが、oct.5thはそれらの攻撃を冷静に見つめ、影の兵士たちを動かした。影が攻撃を無効化し、彼自身は動かずに待ち構えていた。

「ほら、これが私の力だ。無駄な抵抗だ。」oct.5thが冷たく笑った。

「くそ、どうすれば…！」結花が叫ぶ。「力が足りない！」

その時、ヨツバが突然前に出た。「私も戦う！兄さんに負けたくない！」

「お前が戦う必要はない！」oct.5thが驚きの声を上げる。「私が目指すのは、強さだ！」

「それでも、私は負けない！」ヨツバが力強く言った。彼女の心の中から力が湧き上がってくるのを感じた。

「みんな、私たちを信じて！」ヨツバが叫び、彼女の周りに光が集まった。彼女の力は再び目覚め、oct.5thに立ち向かう準備が整った。

「私が強さを示す！」ヨツバは必殺技を繰り出そうとする。

「私たちも一緒に行くよ！」櫻子たちが後ろで声を上げる。

その瞬間、部屋中に光が溢れ、五人の力が一つになった。彼女たちはそれぞれの力を合わせて、oct.5thに立ち向かう決意を固めた。