敵の本拠地を探し出せ!
ついに櫻子たちは、敵「dest」の本拠地に攻め込む決意を固めた。しかし、彼女たちの前には一つの大きな壁が立ちはだかっていた。
「本拠地、どこにあるのよ!」櫻子が苛立ちを隠せずに叫ぶ。彼女は地図を広げてはみたものの、どこを指しているのかさっぱり分からなかった。
「そ、それは…」もこが恐る恐る手を挙げる。「ネットで調べれば、すぐ分かるんじゃないかな…」
「ネット?その手があったか!」幽々子が目を輝かせ、スマートフォンを取り出す。彼女はすぐに検索を始めた。
「『dest 本拠地』…出てこない!」幽々子は画面を指さし、真剣な表情をしているが、彼女の眉間にはしっかりとシワが寄っていた。
「もしかして、間違った情報があるのかも!」結花が口を挟む。「これ、悪質なデマサイトじゃないの?」
「ちょっと!私たちのために、誰かが探してくれてるかもしれないじゃない!」櫻子が声を大にする。
「私たち、こういうの得意じゃないよね。」ヨツバがすました顔で言った。「地図とコンパスを使った方が、まだましかも?」
「コンパス?」櫻子は首を傾げる。「それ、どう使うの?」
「まず、方角を確かめて…あれ?どうやって使うんだっけ?」ヨツバは自分の知識に不安を覚えたようだ。
「じゃあ、こういうのはどうかな?」もこが手を挙げ、キラリと目を輝かせる。「地元の人に聞いてみる!」
「街中の人に尋ねるの?」結花が笑みを浮かべる。「確かにそれもアリかも!けど、敵に見つかる可能性があるよ!」
「そうだ、アプローチが必要だね!」幽々子が決意した表情で言った。「よし、街に出て、可愛い格好をして、情報を集めよう!」
櫻子たちはそのアイディアにノリノリになり、急遽街に向かうことになった。道中、いろいろな人に声をかけ、カフェでお茶をしながら聞き込みをすることにした。
「すみません!destの本拠地、知ってる人はいませんか?」櫻子がウィンクしながら通行人に話しかける。
「えっと…それ、何ですか?」通行人は首をかしげ、櫻子の可愛さには気づいても、情報には乏しいようだった。
「それはね、悪党たちのアジトだよ!どこかにないかな?」幽々子が可愛らしい笑顔を見せると、相手の表情が変わる。
「悪党?興味ないなあ」と言いながら、通行人はその場から去っていく。
「やっぱり、これじゃ無理だよ!」結花が落ち込む。「私たち、どうしたらいいの…?」
「もしかして、無理やりでも突入するしかないのかな?」ヨツバが不安そうに呟く。
その時、もこがふとアイデアを思いつく。「それなら、みんなで適当に探して、目星をつけていこう!それから、集まった情報で考えよう!」
「おお、それだ!」櫻子が目を輝かせる。「よし、そうしよう!」
五人は街中を走り回りながら、見かけた建物に「ここが本拠地じゃない?」と挑発するように声をかけ続けた。
「ここはただのコンビニです」と言われたり、「それはうちの家だから」と住人に注意されたりしながらも、彼女たちの冒険は続いていた。
結局、一日中探し回っても手がかりは見つからず、最後には「また明日からやろう!」と意気込みを持ち帰った。
「これ、意外と大変かも…」と結花がつぶやくと、みんなは思わず笑ってしまった。何とも言えない可笑しみが広がり、逆に彼女たちの絆が深まっているように感じた。
こうして、櫻子たちは次の日も元気いっぱいに、敵の本拠地を探し続けることにしたのだった。彼女たちの冒険はまだまだ始まったばかりだ!
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