異世界転移した召喚勇者の冒険譚
現役学生@アストラル
第一章 旅立ち
異世界召喚 何気ない生活が一変
俺の名前は
東京都立霧島高等学校2–C組に在籍する高校生。
体力、成績共に平凡。
どこの世界にもいる男子高校生。
そんな俺には幼馴染がいる。
「おーい。称矢くーん。」 ちょうど来た。
こいつは篠崎陽太。小学校からの知り合いで成績もかなりの上位にいる
頭のいいやつだ。そして、
その横にいるのが相棒?の三鷹奏だ。
常に陽太の近くにいて正義感の強いやつ。なので学年全体からの信頼も高く、
前期の副生徒会長に就任している。
俺はそんな奴らといつもみんなとのんびり学園生活を楽しんでいる。
そして今日もそんな日々が続くはずだった。
このクラスの担任の朝倉が朝のHRをしている最中だった。
突然、クラス内の床が輝きはじめたのだ、そうなると必然的に
クラス内はパニックになっていた。
「おい!開けてくれよ!」
「くっそ、ドアが開かない」
「キャァァ!助けてぇ!」
「窓だ!窓を割れ!」
「これが『異世界召喚』じゃないか⁉︎」
クラス内では必死にあがこうとする者、泣き叫ぶ者、感動する者がいた。
いや、感動するなよ
「みんな落ち着いて!」
とクラス内で響いた。
だれかと振り返ってみると三鷹奏だった。
「こういう時こそ冷静になって」
また聞こえてきた
その声は篠崎陽太のものだった。
その二人のおかげで少し冷静になった。
しかし、
床の光がどんどん増していき、ついに俺たちは転移された。
光が収まると俺たちは城の中にいた。
辺りを見渡してみると、神官や王様の格好をしている人たちが取り囲んでいた。
『おおぉ!成功だ!』
『これでこの世界は助かる!』
などと喋っている。どう言うことだ?
「すみませんここはどこですか?」
と一人が聞いた。
『ここはランディアと呼ばれる世界だ』
???ますます意味がわからない。みんなも同じような感じだった。
それに気づいた1人の神官が簡単に事情を説明してくれた。
・この世界では魔王の攻撃を受けている
・この世界の人たちでは対抗できない。
・そんな状況を打破すべく禁忌魔法である異世界人召喚魔法を発動した。
・転移者には強力な『スキル』がついてくる
などのことを教えてくれた。そう言うことか、と合点がいった。
「これって元の世界に戻ることはできないんですか?」
副生徒会長の三鷹奏が聞いた。
『残念ながら戻すことはできません。ですが、伝説上に魔王が帰還魔法を持っていると言われています』
神官が答えた
『あぁ、自己紹介がまだでしたな。私はリンドランム王国の国王の
ライオス フォン リンドランムだ』
と、王様が自己紹介をした。
「僕は三鷹奏です」
『で、ではみなさんこちらにきてください。今から勇者様方のステータスを確認させていただきます』
そう言って一人が水晶玉を持ってきた。
そして、初めに三鷹奏が水晶玉に触れた。すると、
―――――――――――――――――――
【三鷹奏】
職業:賢者
レベル:1
魔力:670
攻撃力:550
防御力:350
俊敏力:350
知力:160
運:60
BP:0
スキル:≪鑑定≫≪魔力自動回復Level3≫≪全魔法Level6≫
称号:≪異世界人≫≪引率者≫
―――――――――――――――――――
「これが…ステータス?」
『おおぉ!凄まじいSランク並みのステータスだ!これがレベル一なのか?
さすが異界の勇者様方だ!』
どうやらこの世界はステータスによってランクがあるそうで、
ランクはE→D→C→B→A→S→S+と分類されるみたいだ。
その後も高ランクのステータスが出続けた。
A、B、A、Cとでて次に女子の天音凛が水晶玉に触れると、
―――――――――――――――――――
【天音凛】
職業:聖女
レベル:1
魔力:570
攻撃力:250
防御力:300
俊敏力:220
知力:340
運:75
BP:0
スキル:≪鑑定≫≪回復魔法Level5≫≪光魔法Level3≫
称号:≪異世界人≫≪大聖女≫
―――――――――――――――――――
『すごい、聖女様だ!回復魔法Level5だ!ここまでならどんな大怪我でも一瞬で回復させられるぞ』
『なんということだ!強化したらLevel10まで行くんじゃないか?』
そう神官達が騒いでいる
と、言っている最中に別の感動の声が聞こえてきた。
次は篠崎陽太の番だった。
―――――――――――――――――――
【篠崎陽太】
職業:勇者
レベル:1
魔力:470
攻撃力:650
防御力:390
俊敏力:420
知力:280
運:90
BP:0
スキル:≪鑑定≫≪聖剣召喚≫≪光魔法Level2≫≪聖剣技≫
称号:≪異世界人≫≪救国の勇者≫
―――――――――――――――――――
さすがだ
奏と陽太は賢者と勇者か、流石だな。向こうの世界でも凄かったのに
こっちでも流石だ、お、ついに俺の番か。
まあ、特段すごくない平凡なステータスなんだろうなぁ。
そう思いながら水晶玉に触れた。すると、
―――――――――――――――――――
【三梢称矢】
職業:魔剣士
レベル:1
魔力:500
攻撃力:650
防御力:330
俊敏力:460
知力:210
運:50
BP:0
スキル:≪ 縲∝ョ ≫≪アイテムボックス≫≪火魔法Level3≫≪剣技Level5≫
称号:≪ 縺ァ縺励 ≫≪全能の主≫
―――――――――――――――――――
ん?これが平凡?と思っていると
王様や神官たちが騒ぎ出した
『ん?なんだこの役職は?』
『聞いたことがないな』
『なんだこのステータスは!ふざけてるのか!?一部スキルも使用不能じゃないか!』
「えっと、どうしたのですか?」
と聞くと
『いや、この国ができてからの歴史上一度も出たことのない未智の役職だ。』
と王様が答えた。
えっ?いや、はっ?マジ?
「おい!なんで俺がこんな奴より弱いんだよ⁉︎」
全員が静まり返った。言葉の主は多分自称不良少年の野島悟とその取り巻きだ。呆れていると、
「おい!説明しろっ!なぜだ!なぜこんなモブみたいな奴より俺の方が弱いんだ⁉︎」
と俺にくってかかってきた。反撃しようとすると奏が止めに入った。
「別にここでは力が全てではないよ」
「うるせぇ!賢者様になって俺らより偉くなったとでも思っているのか⁉︎
そうなんだろ!」
だめだ奏。それ以上刺激すると危険だ。とみんなが思っていると。
「僕は、人を見下したくないし強い、強くないで差別なんてしないよ」
「ああっ!もういい!もう行くぞっ」
野島はイライラしながらそういった。帰り際、野島が俺に肩をぶつけてきた。
その時、小さな声で
「テメェ あとで覚えてろよ」
と言ってどこかへ行ってしまった。
『あのっ大丈夫ですか?』
神官が俺たちに聞いてきた。
「すみません。俺たちのせいでこんなものを見せてしまって申し訳ないです。」
奏が謝った。
『そんなことはないですよ、こちらでは日常茶飯事ですから。
では、勇者様。訓練は明日からになりますので今日はもうお休みください。
勇者様方は彼方に見える別館で過ごしてただきます』
と言って王様は別館に連れてっいってくれてから王室内に戻って行った。
しばらくみんなが黙っていると、
「すまない称矢。僕がもう少し早く止められたら…」
「そんなことはないよ。止めに入ってくれてありがとう」
そう言って奏の顔を見ると、泣いていた。
そんなそうに変わって僕は
「今日はもう遅いから部屋の場所を決めたらもう休もう」
そう言って俺たちは各自の部屋を決めたら部屋に入って休んでいた。
「俺たち今後どうなるんだろうなぁ」
と同じ部屋の鈴木雅人がつぶやいた。
「わからないよ、でもみんなと一緒に帰りたいな」
そう言って俺は寝たのだった。
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