鬼畜エロゲという世界でどうしてもラブコメが見たい俺

@azrira

第1話

朝起きて学校へ行き、授業を受け、放課後には部活をし、家に帰って家事をして眠る…俺はそんな繰り返しの人生を送っていた


彼女なんていたこともないし、良い感じになった女の子だっていない…とにかく、そんな虚しい日々を送っていた


だが、俺にはとある趣味があった…それは_________


「先輩…付き合ってください!!」


「えっと…こ、こんな俺でいいなら…よろしく」


「!!…はいッ!!」


________人の青春…特に、恋愛関係の青春を見ることだ


ちなみに今告白していた子は最近俺が推していた子で、同じ部活の先輩が好きで告白したいが、断られるのが怖い…でも、先輩の彼女になりたい…という想いを持った結果、先程見たように真正面から玉砕覚悟で告白し、見事彼女の座を勝ち取った健気な子だ


恋愛は良いぞぉ〜?甘酸っぱいラブラブなものから学生なのに大人のようなドロドロとしたものまであるし、告白して振られても諦めずにアタックを続けてやがては付き合うことができたものとその逆で最後まで報われない悲しきものなど様々な種類がある


そういえばこの話を友人に話したら「お前やべぇな…」とドン引きされたことがあったような…はて?一体何にドン引きする要素があったのか…あと4時間程語った方が良かったか?


「いやぁ〜…あの子の努力が報われて良かった良かった」


閑話休題。それはそれとして先程見た光景を思い出す


告白の後、二人が良い雰囲気になり恋人として初の甘いキスをしていたことを思い出し、思わず顔がニヤニヤしてしまいそうになる。


「おっといけない、ここは公衆の面前だ。しっかりしてないと」


こんな道端でニヤニヤしていたら間違いなく不審者扱いされる…気をつけてねば


しかしなぁ…あの甘いキスシーンを思い出すと…我が愚剣が…


「…今日は早めに帰ろう」


信号が青になったことを確認した俺は早く家に帰る為駆け足で横断歩道を渡ろうとしていると___




______キキ—————ッ!!!!




「………え?」


____一台の自動車が猛スピードでこちらへ突っ込んできた


それを認識した直後、俺は意識を失った

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