第1話 貴方の瞳の中を

一学期…新しい学校…賑やかな人の束…そんな馴れない中屋上に佇む人影を見つけた…先輩かと思った……でも……今テストじゃない?そう思う思考を捨て…クラス表を見に行く…自分はそれなりの背丈はあったとおもうけど…人が多いせいかあまり中に行けない……


???

「ん…?あ…見つけた…絵斗」


そう聞こえる方を見た…幼馴染みが…揃って突っ立ってた…まるで…漫画やドラマの始まりかのような姿勢でこちらを見つめながら完璧で不格好なドヤ顔で…


ぺいんと (伊倉 絵斗)

「相変わらずだなぁ…柳」


そう俺は返す馴れない言葉を口の中で転がして…トラゾーに言葉を投げかける


トラゾー (野津 柳)

「ふッ…トラゾーとは言わないのか…?ぺいんと?、酷いじゃないか…?w」


そう言いながらトラゾーはこちらへと近付いてくる


ぺいんと (伊倉 絵斗)

「お前…!笑ってんじゃねぇか…!」


そういつもどおりの声量で言う……あ…やっちゃった…皆の視線がこちらを指す冷や汗がつーッと首までながれる…


らっだぁ (倉野 爆火)

「……元気にしてんじぁ〜ん!よッ…!ぺいんと…!」


そうこの沈黙を妨げるように来たあいつ……あぁ…最悪だ…でも…最高だ、!


トラゾー (野津 柳)

「あれ、?らっだぁさん…何してるんですか…?」


らっだぁ (倉野 爆火)

「ん…?見てわかんない…?俺生徒会ですから…!」


ならテスト受けろよ……そういう疑問を持ちながららっだぁのほうへ足を伸ばす…あー…そうか…生徒会だからあの沈黙を横切れるんだ…生徒会じゃなきゃただの陰キャだからな…


らっだぁ (倉野 爆火)

「ん…?あれ?しにがみは?」


あー…忘れてた…


クロノア (覚羅 心紅)

「多分寝坊だと思う…昨日『僕はオールをするんだ!』とか言ってたし…しにがみくんのことだからね…」


一緒にゲームしてたのか…目に隈出来てるし…はぁ…早く帰ってゲームしてぇ…


クロノア (覚羅 心紅)

「クラスが分かったら体育館に行くらしいよ?早く行かないと…!」


あ…クラス表……まだ…人いる…し…入学式なんだから…親来てもいいと思うけどなぁ…そういやクロノアさんの両親…あったことないな…あ…ちげぇ…クラス表だ…


クロノア (覚羅 心紅)

「……ぺいんとは1のA組だったけど俺達は1の1だったよ死神くんは1のEだけどね…」


……なんでクロノアさん達だけ数字なんだ…?


らっだぁ (倉野 爆火)

「……ちなみに言うとねこの学校全生徒強制部活だからでも…そのかわり勉強はゆるいよ…テストは2回しか無いよ一ヶ月でね」


え…?一ヶ月で2回も……?聞き間違いか?


ぺいんと (伊倉 絵斗)

「ゑ…?一ヶ月で…?2回?今2回っていった?」


らっだぁ (倉野 爆火)

「う…うん、まぁ、言ったけど……あぁ…此処の学校を卒業する条件でさ偏差値あるじゃんそれ70超えね?」


あ…終わったじゃあなんで勉強ゆるいんだよ


トラゾー (野津 柳)

「じゃあなんで勉強ゆるいんですか?」


それはそう


らっだぁ (倉野 爆火)

「あー、…勉強と言っていいものか…」


クロノア (覚羅 心紅)

「どういうことですか?」


ナイスクロノアさん…俺はもうジュース飲んでっから


らっだぁ (倉野 爆火)

「んー、ほら今みたいにぺいんとがジュース飲んでてても何も言われないでしょ?此処の校則ゆるいんだよ…なにやってもいいし…途中で授業を抜けてもいい…部活を自由気ままにやっていもいい…そして…なんでこれが許されているか……此処さ…大富豪が建てたところだから…ま…これ以上は言えないけど…」 


つまり…勉強は無いってことか…個人でやれってことか…ふぅ〜ん、自主性を高めろってことか…だから此処の学校の入試が簡単だったわけだ……はめやがったな…


先生

「お前等!教室に行ってこい」

そう先生が言うと生徒たちは先生の方を向き…そして校舎の方へと足を運んでいった


らっだぁ (倉野 爆火)

「俺もそろそろ行かないとだわ…ちなみにこの学校…知ってのご存知…」


そうらっだぁが言葉を溜めると…魅入ってしまうほど…口を滑らかにして言う


らっだぁ (倉野 爆火)

「……あやかし…がいるから……気に入られないように…気をつけることだねw」


…あいつ…笑いやがったな…ま…取り敢えず、!行きますか!

ぺいんと (伊倉 絵斗)

「トラゾー!クロノアさん!行きましょう!」

俺等の学校生活が…!やっと…始まる…!この四人で…何度…願ったか…!

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