応援コメント

第20話 薊のデート。天国と地獄と。」への応援コメント

  • 今話は、薊の視点から描かれる「天国」と「地獄」のコントラストが、読者に深い感情移入を誘いますね。

    まず天国の部分
    薊が深優人と距離を縮める中で見せる「純粋な期待」と「ときめき」が本当に愛おしい。映画館で手をつなぐ場面や、買い物中のやり取りは、恋する女の子の繊細な感情が表れていて、思わず微笑んでしまう描写です。
    試着室から出てきた時の「キュン」の描写は、まさに恋愛小説の醍醐味とも言える瞬間。これぞ彼氏ムーブですが、深優人の不器用な優しさも、このシーンを温かくしてくれます♪

    次に地獄の部分
    薊の心を突き刺す「妹」の存在が、緊張を与えています。深優人が急に去らなければならなくなる展開は、薊の幸福感を一気に絶望へと変える見事な仕掛け。信じたい気持ちと疑念の間で揺れる薊の葛藤が、胸に迫ります。


    って言うか、深優人の不器用さが際立ちます。この心理は神視点にいる読者なら理解できますが、これ女子に嫌われるアカンヤツやんって思いながら読み進めてしまいました。

    それでも彼が薊と妹の間で板挟みになりながらも、薊に「君は彼女だ」と伝える勇気を持った点で、少しずつ前進しているのがわかります。ただ、その一歩が妹に与える影響や、二人の関係に影を落とす部分があり、今後の展開が非常に気になりました💦

    嫌な予感がします((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

    作者からの返信

    朝霧 巡さま!! こちらもコメントありがとうございます!!


    今話は、薊の視点から描かれる「天国」と「地獄」のコントラストが、読者に深い感情移入を誘いますね。

    >まず天国の部分
    薊が深優人と距離を縮める中で見せる「純粋な期待」と「ときめき」が本当に愛おしい。……思わず微笑んでしまう描写です。
    → ホッとさせてもらえる一言、ありがとうございます。


    >……まさに恋愛小説の醍醐味とも言える瞬間。……深優人の不器用な優しさも、このシーンを温かくしてくれます♪
    →そうですね。彼は百合愛との特殊な恋愛しか経験ないので、普通の女子とどう接するかは器用とは言えません。決してニブいタイプでもないのですが……


    >次に地獄の部分
    薊の心を突き刺す「妹」の存在が、緊張を与え……薊の幸福感を一気に絶望へと変える見事な仕掛け。信じたい気持ちと疑念の間で揺れる薊の葛藤が、……って言うか、深優人の不器用さが際立ちます。この心理は神視点にいる読者なら理解できますが、これ女子に嫌われるアカンヤツやんって思いながら読み進めてしまいました。……嫌な予感がします((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

    → はい。一つのドラマを形成する為に作った舞台。むしろ私がガクブルしながら書いたものですが、仰っる通り案の定、女性読者からお叱りを受けてしまいました……
    これがコマ区切りのWeb小説でなければ『どういうつもりなんだよ!』と怒りながらもその理由を知る為にぺージをめくるスピードが上がることも有りますが、Webはそこで離れてくことも……
    それも((((;゚Д゚))))ガクガクブルブルですね。


    いつも完璧な考察、ありがとうございます。

  • 昨日は澄美怜ちゃんに恋人になるといって・・・
    今日は薊ちゃんに彼女という・・・

    うーん(。-`ω-) 私には深優人さんの気持ちは分からないなぁ。
    突然いなくなるし。

    作者からの返信

    みゆきさん、いつも読んで頂きありがとうございます。

    そして忌憚のない感想、感謝です。読者がどう思ってるか、それがスト―リ一テリング上とても重要な要素のことがあるので修正の検討をする上で役立ちそうです。

    自由に捉えて欲しい所とそうでない所で言えば今回の箇所については後者なので、補足説明しながらどう修正したら良いかの気付きを得られたら……と思うと共に、追って読まれる方へのヒントになれば、とも思います。
    (自分は、他者作を読むときは成るべく作者の意図に迫ろうと、応援コメを読むようにしてます)


    >昨日は澄美怜ちゃんに恋人になるといって・・・今日は薊ちゃんに彼女という・・・
    → 深優人が恋人になる、と言った真意。それは澄美怜がその形をとってもらえないなら(本来絶対必要な筈の癒しの力を拒絶してでも) 『愛さないで(=関わらないで)』と言う状態に陥って、約束破るなら(=関わるなら)『死ぬから』と宣言したからです。(第18話)
    つまり、どちらも死を暗示している訳です。
    どちらに行動しても死なれてしまう……それで深優人は絶望して綴じ込もった。しかし妹と話をする機会が生また。
    死なれる位なら自分の絶対的に大切にして来たポリシー=妹として絶対に守る、という決意を押し殺して『恋人になる』と顔を背けて(=本意を殺して) そう言ったのです。それだけ大切にした。

    ところがそれを聞いた妹は憑き物が落ちたかのようにそれを辞退した。そうして深優人は再び澄美怜を妹として見守る立場に戻れた。(=恋人路線は互いに白紙に出来た)

    一方、薊に対しては元々好感を持っていたし、澄美怜の事を(兄なのに)好き過ぎる自分を戒め、妹を恋愛的に見ぬ為にも『普通の恋』に身を置くべく薊からの事実上のデートの誘い:秋葉への買物に意を決してOkしていた(=第14話)のはご存知の通り。

    そしてその時、次のデートの約束をした→ ※この映画にすでに誘われてた(=秋葉デートラストシーン・第14話)

    なので映画に行くことになったのは随分前に決まっていて、それは深優人がフラフラしてる訳でなく、妹から恋愛的に離れようとする彼の一貫した行為だったのです。

    で、19話で妹が闇落ちから戻れて、自ら妹として再出発を宣言してくれたので、安心して薊との映画に行く事をちゃんと伝えながら行動した、妹も認めざるを得なかった、というのが第19話の真意です。

    これはある意味で事実上の彼・彼女の仲になる事を妹に宣言したシーンでもあり、妹は笑顔のまま涙を流しながら容認した描写が描かれた真意です。
    (=これで本当に妹への恋慕が終わったことで深優人はラストシーンで心で泣いていた)


    >突然いなくなるし。
    →この薊を置いていく残酷さは人格を疑ってしまうシーンかと思います。

    しかし、澄美怜の闇落ちの深刻さを誰より知る深優人。それは命に関わる事。澄美怜がヤセ我慢で深優人と薊の関係を容認したとて、それが澄美怜の心にどれだけストレスを与えてるかも分かっている。

    澄美怜の病的さを公言出来ない深優人がこの時出来たのは、謝ってでも澄美怜へと駆けつける事だけでした。
    自分なら、薊に妹の真実を話してでも分かって貰うかも知れませんが、そもそも『癒しの力』なんて普通なら信じて貰える筈もない。

    しかも澄美怜が、隣人、かつ同じ学校の生徒、そして元友人でもある薊に症状を話して居なかったところから、妹のプライバシーを尊重し兄はその事を話せなかった。

    どんなに怒らせても埋め合わせで償える可能性と、一人の命とを天秤にかけた時、皆さんならどうしたでしょう。
    それがこのシーンの問いかけるところ。そして何かあった時、兄が選ぶ最優先が何なのか、それを物語る出来事だったと言う事です。

    とは言え、余りにも複雑な気持ちになる場面でもあります。今一度、どう表現したら良いか考えて見たいと思います。

    特にこの様に解説的なものを地の文に入れた方が良いか(みゆきさんのはそうしてくれてあるので親切で分かりやすい)、あるいは文脈や、シーンで読み取って貰うか(雰囲気を味わいやすい) は判断に迷う所です。
    本作のように公募用に作ったものは1日1話ではないので文脈から読みとって貰う点で不利に働きますので難しい所です……。


    貴重なコメントありがとうございました。

    編集済