第4話 力

服を着て安心して街中を歩いていると、デモを起こしているところを見つけた。


「我々は!勇者によって奪われた土地を取り返すのだ!彼は我々の思い出を奪い、自分たちのものにしようとする悪党なのです!」


声音魔法を使っているからか、声がよく聞こえる。うるさいくらいだ。

すると、


一瞬にしてデモを起こしていた人々の首が地面に転がった。彼女だ。


(来るぞ!)


そして次に私の首に刃が向かってきた。

それを手で掴むと、手から血が流れると共に彼女が姿を現した。

勇者の仲間の「ペン」だった。


「貴様、何者だ!私の刃を手で受け止められる奴などそうそういないぞ」


何者だと言われた瞬間、「あ、確かに自分名前どうすればいいんだろ」と思った


(新しい別名で名乗れ、バレたら厄介だろ?)


名前は、魔道士の名前と妻と娘2人の名前を組み合わせて、


「アシアだ」


「へー、やるわねアシア」


「ここで何をしてる」


「それはこちらのセリフだけど、まぁそうね暗殺ね。この世は全て勇者様のためにあり、勇者様に反対するものは誰一人居ない。そんな世の中を作るべきだと思うの」


昔はそんなじゃなかった、いや、そうだったのかもしれない。

やはり彼らは殺そう


『ドスッ』

彼女の腹に、水の魔法と毒の呪いを組み合わせた力を拳にためて、腹をエグった。

『パァーン』

辺りに音が広まった。


「くはっ、」


腹を抑え、口から血を出し、膝を地面に着け、倒れ込んだ。


『ドン』

砂埃を起こすと共に、上から登場した勇者の仲間の「ブク」が現れた。


「なんの音かと思ったら何だこの状況は。こんな細い女に負けるなんて鍛え直してやらないとな。」


「ごめん、なさい」


震えながら喋るペンの声を聞くと、何故か、 高揚した。


「ほう、魔法を使うのか、ちょうど今魔法の枠が空いてるんだ、あまりいいきっかけはでは無いと思うが、これからこの場所が居心地いいと思うようになるだろう。 どうだ?勇者パーティーに入らないか?」


昔と変わらず、彼はガタイが良く、魔防具で体をガチガチに守っている。

そして自分にはなった言葉も昔の自分にはなった言葉と全く変わっていなかった。感情が抑えられなくなった。


(パァーン)

さっきよりも大きい音が響き渡った。しかし、


「はっそれが答えか?随分と弱いじゃないか。本当にお前がこいつに負けたのか?」


魔防具のおかげだろう。魔防具が無ければ恐らく一瞬だった。


(私に任せろ、恐らく私の記憶の戦いの部分は受け継がれてないのだろう。一回目をつぶってみろ)


言われた通り目をつぶると、目の前に大きな画面?と娘2人が現れた。すると体が動きだした。


「一瞬で終わす」


すると、一瞬で彼の体に触り、爆発させた。


「は?」

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