第6話 コロンボと金田一耕助の調査開始
コロンボと金田一耕助は、王城の廊下をゆっくりと歩きながら、次の調査の方針を話し合っていた。彼らが目を付けたのは、ガレス・シルヴァーハンド。彼は「最強の戦士」としてその名を広め、魔王討伐でも大きな役割を果たしたとされている。しかし、2人は彼の証言や行動に微妙な矛盾を感じていた。
「なあ、耕助さん、あのガレスって男、力は強そうだが、どうにも話が怪しいんだよな。」
コロンボはいつもの飄々とした様子で、髪をかき上げながら呟いた。
「何か見落としてるんじゃないかって、どうにも気になるんだ。」
「ええ、コロンボさん。彼の証言が他の勇者たちと合わないのは確かです。特に魔王を倒したとされる時間帯の行動が曖昧ですね。」
金田一耕助は、メモを取りながら冷静に話を続けた。
「彼が本当に最強の戦士で、魔王討伐に重要な役割を果たしたのであれば、もっと明確な証拠があるはずです。彼の戦歴も少し誇張されているように感じます。」
2人はガレスの部屋へと向かう前に、城の兵士たちや使用人からガレスに関する情報を集めることにした。特に、彼が魔王討伐にどのように関わったのか、そしてその日彼がどこで何をしていたのかを詳しく知る必要があった。
「おいおい、ちょっと質問させてもらってもいいかね?」
コロンボは廊下を歩いていた一人の兵士に声をかけた。
「ガレスさんって、いつもあんなに自信満々なのかい?討伐の日のこと、何か覚えてることがあったら教えてくれないか?」
兵士は少し戸惑った表情を見せたが、やがて口を開いた。
「ガレス様ですか?あの日は確かに彼が城を出て討伐隊に参加したのは間違いありません。しかし、途中で何度か姿が見えなくなったと仲間が言っていました。いつの間にか合流していたんですが、どうして離れていたのかはわからないんです。」
金田一はその言葉に眉をひそめた。
「姿を消していた……その間に何をしていたのかが問題ですね。」
2人は次に、城の使用人が集まる場所へ向かい、ガレスについてさらに話を聞くことにした。使用人の一人がガレスに関する噂を語り始めた。
「ガレス様は確かに力は強いんですが、あの日の夜、城に戻った時に、傷ひとつ負っていなかったんです。ほかの勇者たちは激しい戦闘の末、皆さん酷く疲弊していたのに、ガレス様だけは……まるで戦いに参加していなかったかのように元気でした。」
コロンボはその言葉に深い興味を抱き、金田一と顔を見合わせた。
「ふむ、これはますます怪しいな……もしガレスが魔王討伐に関わっていなかったとしたら、一体彼はどこで何をしていたのか。」
金田一が静かに言うと、コロンボは頷きながらタバコを取り出し、火をつけた。
「まあ、耕助さん、まずはあの男に直接聞いてみるしかないな。ああいうタイプは、上手く問い詰めるとポロっと何か出てくるかもしれない。」
コロンボはいつもの飄々とした調子でそう言い、2人はガレスの部屋に向かうことを決めた。
彼らがガレスの部屋に入ると、ガレスは大剣を磨いていた。その姿は豪快で、まさに「最強の戦士」という名にふさわしいように見えたが、コロンボと金田一の目はその裏にある何かを探ろうとしていた。
「おい、何だお前ら、まだ俺を疑ってるのか?」
ガレスが不機嫌そうに言い放つ。
「いやいや、ただちょっと話を聞かせてもらいたいだけだ。あんたの話には面白いところがいっぱいあるんでね。」
コロンボが笑顔を見せながら言うと、金田一はその隙を見逃さず、すかさず核心に迫る質問を投げかけた。
「ガレスさん、討伐の途中で姿を消していたことがありますよね。その時、何をしていたのか、詳しくお聞きしたいのですが。」
ガレスは一瞬、動揺した表情を見せたが、すぐにそれを隠して口を開いた。
「俺はただ、敵の偵察に出ていただけだ。あんまりうるさい連中と一緒に行動するのは性に合わねぇんでな。」
「偵察ねぇ……それにしては、戦いの痕跡が少なかったようだが。」
金田一はじっくりとガレスの反応を見守る。彼の目はすでに嘘の兆候を感じ取っていた。
ガレスが本当に魔王討伐に関わっていたのか、それとも彼の証言に隠された真実があるのか――2人はその謎を解明しようと、さらに深い調査を進める準備を始めた。
---
選択肢
次の行動を選び、コメント欄に選択肢番号を記載してください。コロンボと金田一がどのように調査を進めるべきか、読者の皆様に決めていただきます!
1. コロンボが引き続きガレスを問い詰める
- コロンボがガレスに執拗に質問を続け、隠された矛盾を探し出そうとします。彼の得意な「しつこい質問攻め」でガレスを追い詰めます。
2. 金田一耕助がガレスの過去を調べる
- 金田一がガレスの故郷や過去の戦歴をさらに調査し、彼の英雄的なエピソードに隠された真実を掘り下げます。ガレスが本当に戦場で何をしていたのか、証拠を集めます。
3. ガレスの同僚たちに話を聞く
- 2人がガレスのかつての仲間や同僚たちから、討伐当日の彼の行動に関する証言を集めます。彼らが目撃した真実に近づくため、さらに証拠を固めます。
---
読者の皆様へ
どの選択肢が気になりますか?次の調査の展開を決めるのはあなたです!以下の選択肢から1つを選び、コメント欄に番号を記載してください。
- 締め切り: 明日朝7時まで
- 結果は翌日17時に投稿されます。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます