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  • 編集済

    これは傑作です。言ってみればギリシア神話の一エピソードを読みやすいストーリーに整理して、ミステリーのスタイルにリライトしただけ、とも言えるんですが、あんだけ混濁しきってて異稿だらけのギリシア神話を、これだけすっきりした形にまとめただけでも見事ですし、最後の神話解釈にきれいに収斂していく構成も素晴らしい。

    これほどしっかりした筋があるなら、もう少し主人公のギャラを肉付けするとかして、二~三万字の本格短編で読めたいなあという気持ちもあるんですが(最後のプロポーズとか、せめていくつか伏線が欲しいよね、という気分 ^^)、もうこの文章だけで、私自身は参りました、という気分です。イマジネーションの赴くままに筆を走らせる自由闊達な猿田さんの執筆姿勢に、今回はミステリーという、色々制約のかかる文章スタイルを選んだことで、悪い意味で謎めいたところがなく、書き手の意図が100パーセント伝わる文章に仕上がったのが、成功の要因かと(まあ、湾多の評価では)。

    あの「金玉」を書いてる人が、本気出したらこんな作品が出てくるんだなあと、深く感じ入った次第です。いや、「金玉」も本気でエンタメやってるのは承知してますが、あれとこれを同時進行で書いたって、ちょっと芸が深すぎやしませんか 笑。
    中堅作家が文芸誌の短編特集用にさらさらと書き流した作品、と聞いても、違和感ないぐらい。というわけで、短編ではほとんど出さないことにしてるんですけれども、今回は文句なしで星三つ。

    作者からの返信

    あれっ、そんな高評価ですか?
    自分では「元ネタありの作品だしも、山場に何かあるわけでもないし、イマイチかな」と思っていたので、意外でした。

    >二~三万字の本格短編
    ふーむ。
    出せるようなところが何かありますかね?
    (出せなきゃ意味ないみたいな貧乏性)
    何か見つかったら考えときます。

    >「金玉」
    枚数・文字数が多いので、金玉の方がはるかに気力・体力を使ってますw

  • 猿田夕記子様

    非常に「生=性」の力を感じました。

    「性」という漢字の中に「生」が入っている理由が、なんとなくわかったような気がしました。

    加賀倉 創作

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。
    このムチャクチャな神話は本当にあって、ほぼそのストーリー通りです。
    神話には、原初的な力があるんでしょうか?