第2話
utahaside
私と雄大が目指している学校は
県内一の進学校で偏差値は70以上だ。ゆえに勉強量も多い。
「はあ、また帰ったら勉強かー」
そんな下手したら鬱になるような生活の中で唯一の息抜きは歌!
「今日は何歌おっかな〜」
お風呂の中、自分の部屋、ドライヤー中とかいろいろなところで歌を歌う。
「♪〜♪〜」
私のお気に入りの場所は自分の部屋の窓。冷たい風を受けながら歌うのが一番好き!
「んー やっと終わった〜 やっと歌える〜♪」
今日もいつもと同じように勉強終わりに部屋の窓から顔を出して歌を歌っているとこっちを見てる男の子がいた。
「やばっ」(気づかなかった〜(。>﹏<。)
私は重度の人見知りだからこんな恥ずかしいところ見られて引っ込まないわけがない。「やっば〜見られた〜」「てかめっちゃこっち見てなかった?」
羞恥で独り言が止まらない。
「やばい何時からいたんだろ」
「まだいるかな?」
そーっと窓から顔を出してみると
「ふぅ良かった もういない」
たまたま通っただけなのかな?
普段は家の前はほとんど人も車も通らないから人に聞かれるとか全く気にしてなかった
「まぁいいや そろそろ寝よー」
このとき私はたまたま通っただけだと思って大して気にしてなかったのだけど…
「じゃあねー」
「またなー」
今日も塾の授業を終えて帰ってきた
「今日もやるかー」
荷物をおいて、お昼ご飯を食べて、ちょっと勉強して、気分転換に窓辺で歌っていると
「わっっ」
なんと今日もあの男の子がいたのだ
「うそうそうそ 今日もあの人いるんだけど」
しかも今日は昨日と時間も違う
『ねぇ!』
「ひゃっ」
嘘でしょ!!!話しかけてきた!
『ねぇ!君の歌きれいだね!』
「?あ、ありがとう」
えっ 走ってっちゃったんだけど?
てか待って、歌聞かれた上にその歌を褒められたんですけけど!?
「褒められたってことはずっと見られてたってことだよね…」
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