世界平和のために愛される私

@koyomad

情報量が...情報量が多すぎる!

 私の名前は坂井若奈、ごく普通の高校2年生だ。


「...ご飯炊いていこ...」


 その独り言は誰に届くわけもなく消えていった、そして炊飯器のタイマーセットし、いざ学校に向かうぞって時にピンポーンとチャイムが鳴った...誰よ、こんな朝早くから来る奴は、居留守を使おうと思ったが何度もチャイムを鳴らしてきた。

 ピンポーン!ピピピーンポーン!


「はーい!今、出ます!!」


 一発ぶん殴ってるやるつもりで勢いよくドアを開け怒鳴る。


「朝っぱらから、うるさいんですけど!!」


 玄関を開けるとそこには黒服の女性とフリフリのドレスを来た、百人に聞いたら百人が美少女と言う程の金髪の美少女が立っていた、少しは説教でとしてやろうとしていた気持ちが一瞬でどっかに行った。


「坂井若菜さん、ですね?今お時間いいですか?」

「やっと会えましたね、若菜さん!」


 美少女にいきなり抱きつかれ、これが男子だったらヒャッホーイ!!なんだろうが、残念ながら、私は女だ...てかめっちゃいい匂いするんだけど!!


「ここではあれなので中にお話ししましょう」


 君が仕切るの?とか思いながら私はリビングに案内する、その間美少女様は私の腕に抱きついていた


「あ、お茶出しますね」


 キッチンに行く時も腕に抱きつかれている、正直どいてほしい。


「あ、あの〜、危ないので離れてくれませんか?」

「おかまいなく」

「いや、おかまいなくじゃなくてですね」

「お・か・ま・い・な・く!」


 これは無理だ、と私は諦めた。


「あ、粗茶です」

「ありがとうございます」

「それで、話というのは...」

「説明とか面倒なので、単刀直入に言わせていただきます」


 いや、説明してよ、なんて思っていると、美少女から衝撃的な事を言われた


「私,ユードリッヒ・フリード・ワルキューレと結婚して下さい!」

「.........は?」


 結婚?結婚ってあの結婚?


「えっと、誰と誰が?結婚?」

「私と若菜様です!」

「...どうやら、私はまだ夢の中にいるっぽいね」

「現実ですよ♪」


 一旦私は、話を聞くことにした


「そもそも、女同士ですよね?」

「普通ですよ?」


 普通かあ、価値観の違いってやつかな〜。


「どうして私?」

「それは〜、一目惚れです!!」


 うーん、それなら仕方ない...ってそんな訳あるかあ!


「ちなみに断るって選択肢は...」

「ないですよ?もし断ったら地球を爆破して貴方を私の星に連れ帰って一生私なしでは生きられない体にします」


 うんそれもうイエスしかないよね?

 地球爆破って流石に冗談だよね?

 てか断った代償エグくない!?


「ち、地球爆破って流石に無理でしょ?」

「では、こちらをご覧下さい」


 黒服の女性にタブレットを見せられると、地球に向けてミサイルの様な物が向けられていた。


「これが地球に当たった瞬間、地球は跡形もなく消え去ります」

「ご、合成でしょ...今の時代こんなの簡単に作れるし...」


 お願いだから、冗談であって欲しいと思いながら私は2人の顔を伺う、表情が読めない...


「まあ、地球爆破の件は一旦ほっといて、姫様、後はどうぞご自由に」

「え、帰ろうしてる?ちょっと!」


 黒服は腕時計のようなものを創作するとその場から消え、2人きりにされた


「...えっと、ユード...なんでしたっけ?」

「ユーでかまいませんよ?」

「じゃあ、ユー、私今から学校行ってくるから、帰ってくるまでここにいて」

「いきなり浮気ですか?爆破しますよ?」


 いやいや!学校をなんだと思ってるの!?


「ちっ、違うって!学校だよ?ユーの所にはなかったの!?」

「ほんの冗談ですよ...それに多少の火遊びは許すのが妻の役目でもありますから、多少は許します...それでも遊びを辞めない場合は...フフッ」


 まだ結婚してないよね?てか怖すぎるんだけど。


「でも、ちょっと心配なので印を付けさせて頂きます...それでは腕を広げて下さい」

「こ、こう?」


 言いたい事は色々あったがとりあえず、言われた通りの事をやる、どうせ抱きしめるとかでしょ、すると突如私の首に激痛が走った


「いっ!!?ちょっ!!なっ、何して...!」

「うーーーーん!やっぱり美味しいです!!」


 私は痛みで意識が飛びそうだった


「...足りない、もっといただきますね♪」

「ちょ...まっ...!」


 再び首元に顔を埋められ、痛みが襲いかかってきた...意識が飛びそうになる中、私はユーがただのお姫様ではない事を察した


「あ...がっ...こう...」


 そして私は意識を失った

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