僕が僕であるために
ふわふわくまは、いつも妄想をしている
普段の僕
いつだって、人間はそうだ。
理不尽なことに腹を立て、さも自分が悪くないように考える。
気に入らない人がいたら、その場から排除をしようとする。
どこからともなく、その人は集まって、僕の周りに輪を作る。
みんな、一人でいるのが怖いみたいだ。
あぁ、いつになったら、こんなことを考えなくても済む人間になれるのだろうか。
僕は
どこにでもいる、普通の受験生だ。この文章が入ると、とんでもないことに巻き込まれる物語を何度も読んだことがあるが、決してそういった意味はない。ただ単に、普通の高校受験を控えている中学生ということを伝えたいだけなのだ。
僕の居場所は、これしかない。小説だ。小説は、どこにいても、別の世界に連れて行ってくれる。なんで小説を読むかって?そんなの、現実が嫌いだからだ。教室という箱の中で、無理やり同じ年齢の人が集められる。僕はそんな空間が嫌いで、そんな場所で過ごすのが苦手だ。
初めて中学に上がったころは、みんな友達を作ることに命がけだった。いろんな人に話しかけては、同じ気持ちを共有してくれる人を探す。そんな人を見つけたら、あとは『勝ち組』といったところだろうか。
僕だって、様々な人と話してきた。けれども、僕と似ている人はいなかった。いくら探しても、いなかったのだ。結局、僕はクラスのなかで一人、浮いている存在になったのだ。
それから、小説という空想の世界にのめり込んでいった。昔から、本は好きだった。けれども、休み時間に本を読む性格ではなかった。それがいつの間にか、学校に入ったら必ず読んでいる。
授業を受けて、本を読む。たまに、お昼ごはんを食べる。
毎日がそれの繰り返し。
最近、誰とも話してないや。
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