第36話 電話

【玲奈、バイク🏍️コケてないかな?】


歩きながら優奈はボソッと、


【優奈といい、玲奈さんといい、美優…姉ちゃんといい、何故俺の周りバイク女子こんなに多いんだ?】


優奈は、謎なポーズ?


【何、そのポーズは?】


【何か足りないよって…このポーズ解らないの?】


 優奈、不思議と天然…自然?変なことするんだよ。それも楽しいけどね。それで?何が足りないのかな?


悩んでる俺に質問することなく、優奈は、


【はぁー、その三人に共通事項は?】


【だから、バイク女子って言ってるじゃん】


【まず先に、可愛い、でしょ!!私は入ってないって!?失礼じゃない、いじけるよ…】


 そういうことか。優奈のこと、そんなこといってないじゃんか。


【三人が可愛いってのは、それは当たり前で、俺の中では標準装備だった。ごめん。もち、優奈も抜群に可愛い】


 本音だ。美優は姉として見てもずば抜けていたが、一緒に住んでると慣れてくる。


 優奈は、美優より小さい。でもほわっとしてる、常に明るくて、楽しいんだ。


 さっき会ったばかりの玲奈は…可愛いよりも綺麗な感じで、解らないから割愛する。


 何だか考えてたり、話していたり、もう駅に着いちゃった。


優奈は、ハイテンションで、


【電車乗ろ!!なんか久しぶり。バイク🏍️ばかり乗っていたからね】


背伸びしてる優奈。後ろ姿、何とも可愛くて、


思わず俺は、優奈の腰を掴んで、


【いいよな、海沿いの電車って】


高い高いーーー!!!子供か!!俺の行動。


【ひゃ!!】


くすぐったかったようだ。


【もう、びっくりした…】


【バイク🏍️の時は平気だったのにね】


【あれは解っていたからね。こんな風にいきなりだと?ん?そう言えば何でこんなこと?】


 それはね、優奈が可愛くてさ。なんて言えないか。本音はそれだけどさ。


優奈はハッとした顔して、


【正人、そう言えば麗奈からもらったコード番号の予約した?】


【予約?】


【あーあ、駄目だ…入れないや。あの店大人気なんだよ。コードで無料なんだけど、入れるかな?無理だろうな…】


【ごめん、よく読まずに。じゃ、別のとこ行く?優奈は食べる気満々だったのに、ごめん】


【ううん、私もうっかりしてた】


※ブーブー※


【優奈、メール📩?でんわ?】


【電話…玲奈だ。とりあえず次の駅で降りてからにしようかな】



………………………………………………………



※【もしもし、玲奈?どうしたの?コケた?勘弁してよー、エンジンガード付いてない…えっ?違うの?正人?いるけど…】※


俺に?何でだろ。


【正人、電話。何故か玲奈が】


さっき会った娘だよな?


※【もしもし、玲奈さん?】※


※【あっ!!デート中ごめんなさい。世界は狭いねー。まさかこんなことが!!ねっ、何時頃帰ってくる予定?】※


【いや、お店の予約して無くて、どこ行こうかと優奈と相談していたんですけど…何でそんなこと聞くんですか?】


※【うーん、じゃ、優奈連れて帰ってきて】※


【何処に?】


※【家でしょ!他に何処ありますか?正人さんって面白いですねー】※


※ガチャ、ツーツー※


切られた…


【玲奈、何だって?】


【自宅に帰って来いって】


【何で?どこにいるの?玲奈】


何が何だか訳分からん?とりあえず帰る?


優奈も連れてって行ってたな…


なんか大変そうだから明日有給使おうっと!!



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