妹登場!!

あの後、アカネは部屋でマリーと少し話して、ゆっくりしてから夜の市場に繰り出した。




「流石にこの時間だと開いてるのは少ないわね」


ぷるぷる


「お、そこの姉ちゃんどうだ?うちの商品見てかないか?」


「何があるのかしら?」


「これとかどうだ?この本にはまだみんなが知らない魔法が乗ってるんだ」


「いくらなのかしら?」


「流石に中々手に入らないものだからな普段は5万で売るんだが


 姉ちゃん美人だからおまけして2万5千でいいぜ」


(ふーん、見た感じそんないいものには見えないし、偽物ね)


「中々するのね」


「まぁな、だがいいものだぜ?」


「ちょっと待ってくださーい!そこの人!」


「ん?」


「チッ撤退だな…」


「ふぅ~良かったですね!あの人掲示板で偽物を売るので有名になってるNPCなんです!」


(こらしめてやろうと思ったけど…次の機会にしましょう)




アカネはとりあえず声をかけてくれた人にお礼を言おうと振り返った。


そこに居たのはツボミだった。




「あら、聞き覚えがある声だと思ったらツボミじゃない」


「あー!お姉ちゃーん!」




ツボミはアカネだとわかるとすぐに抱き着いた。




「もう、仕方ないわね…」




アカネはしばらくツボミの頭を撫でてあげてると、満足したのか離れていった。


アカネは今までのことを話し合うことにした。




「そうだ!お姉ちゃん!フレンド登録しよ!」


「えぇ、いいわよ」


「ここでゆっくり話すのもあれだし、私の泊ってる宿屋に行きましょう」


「うん!」




宿屋に着いたときに丁度ミリーが居て、何かを感じ取ったのかツボミと火花を散らしていたが


面白そうなのでそこは放置することにした。




「さて、まずはステータスね」


「うん!見てもいいよー」




【ステータス】




名前:ツボミ


性別:女


種族:天使族




職業:復活師Lv7


サブ職業:ー--




-称号-


【勇気あるもの】【聖人】【---の卵】




所持金:12万G




HP:120


MP:310




STR(筋力):5


INT(知力):175


DEX(器用):50


AGI(素早さ):20


MEN(精神力):105


DEF(物防):10


MDEF(魔防):105


CRI(会心撃):5


LUK(幸運):25




割り振りポイント:0




【所持スキル】




-種族スキル-




【魔法生物Lv1】【物理脆弱Lv3】【ジャッジLv1】【裁きの炎Lv1】【形態変化Lv1】【癒しの光Lv1】




-職業スキル-




【復活Lv1】【古代呪文Lv1】




-攻撃スキル-






-補助スキル-




【チャージLv1】【調節Lv1】【身代わりLv1】




-特殊スキル-




SP:0




「ツボミは天使族だったのね」


「うん!ランダムやって、最初の一回目で出たんだ~【形態変化】で翼をしまってるの」


「あとは称号もすごいわね…」


「私も当選特典で外から始めて、怪我してる動物とか助けてたらいつの間にかなってた…」


「ツボミは優しいわね!お姉ちゃんとして誇らしいわ」


「お姉ちゃん!」




感極まったのかツボミはアカネに抱き着いた。




(全く…ことあるごとに抱き着くんだから…うれしいからいいけどね)






(ずっとこのままでもいいけど話が進まないわね…)


「ほら、もういいでしょ話が進まないわよ」


「う~ん…わかった~…」


「それで今日は時間も時間だから明日は一緒に冒険に出ましょう」


「ほんと!?」


「えぇ、ツボミのおかげでこのゲームができてるからってのもあるけど私もツボミと遊びたいもの」


「やったー!」


「それじゃ今日はもうログアウトしましょう」


「うん!」






---ツボミ---




<フリースタイルをログアウトしました>




「やったー!明日はお姉ちゃんと一緒に冒険できる!」


「そうだ!日記書かなきゃ!」




〇月×日


今日もお姉ちゃんと学校に登校した。今日もお姉ちゃんはいい匂いがした。


お姉ちゃんは今日もHRの時間に、幼馴染の人たちとお話してた。




昼休みの時間は、お姉ちゃんと一緒にごはんを食べた。


あーんをしてもらえて、いっぱい可愛がってもらえてうれしかった。明日もしてもらおう。


放課後にいつものようにラブレターが入ってたけど、お姉ちゃんとの時間の方が大事だから、


今日も無視することにした。お姉ちゃんとの時間を邪魔しないでほしい。




家に帰ってからもたくさん抱き着いた。いっぱい撫でてもらえた。


今日もお姉ちゃんと一緒にお風呂に入った。いつも思うけど、お姉ちゃんはほんとに綺麗。


ドライヤーで髪を乾かしてもらってる時は、あまりの心地よさに寝ちゃうとこだった。


ゲームでもお姉ちゃんに会うことができた。


最初は、一緒にできなくて悲しかったけど、フレンドにもなれたし、いっぱい可愛がってもらったからもう大丈夫。


明日はお姉ちゃんと一緒にできるからすごく楽しみ。


そういえばお姉ちゃんが泊ってる宿屋に女の子がいたけど、


絶対あの子もお姉ちゃんを狙ってる。これからはこの子も警戒しなきゃ。




「今日はこのくらいかな?早く明日にならないかな~」

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