繭(まゆ)
受け止めたはずの指先から 滑り落ちた
光に 浮く 割れ目
触れた指先から 救った確信が 伝わろうとも
しかし損なっていた
かけがえのなさを 覆うのは
かつては 愛で 守るためだった
今も
口にしないと 分からない っていうのなら
口にできてしまう 軽い言葉だけが 真実なのね
だから
貴方との 幸せな思い出など 一つたりとて ありはしない
って言いたくなってしまったの
歪だったはずの灯に 罪悪感を問え
分かってたまるものか
もし分かった と思えたなら
お前は どんな鬼よりも 汚らわしい
美しさをうそぶく 火の揺れに 尋ねることなかれ
宣うことを 許しはしない
ほだされることは 決してない
読むな
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます