ちゃんと向き合う日、悲しいことも書く日

 なるべくハッピーな出来事やほのぼのしたものを見つけて書こうと、そう決めて始めたエッセイです。

 気ままに楽しく過ごしたい。


 これは、願っていることでもあります。


 つまらないとか、悲しみとか、そんなものより、幸せとか嬉しいとかで満たされたい。


 一日のどこかでハッピーや可愛いとかほんわかなものを見つければ、楽しい気分になれたら、寝る時楽しい気持ちでぐっすりと朝まで眠れるのではって思うから。


 良い意味で、こころ揺さぶられるモノや出来事――、それがあったら嬉しいって。



 だけど。

 悲しみは予期せずやって来る。


 嬉しいとかは探しに行くイメージ。

 悲しい事は向こうから勝手にやって来るイメージ。


 書こうか悩んだのですが、まだ受け止められないし、全然現実として受け入れられないのです。


 学生時代からすごく仲が良かった友達が亡くなった。


 あまりにも突然の急な病でした。

 ショックです。

 訃報、知らせを受けた時、頭の処理が追いつかなくて。


 若すぎる、突然すぎる、亡くなったという言葉が全然しっくりこない。


 めちゃくちゃ明るくって元気で、パワフルな子なんです。


 面白くって、ちょっと天然で、純粋で。

 気づくと彼女の周りがみんな笑顔に包まれてる、そんな子です。


 一度だって人の悪口を言ったのを聞いたことがありませんでした。

 どんな人にも親切で、友達や関わった人たちの良いところを探してくれます。


 私は彼女にめっちゃ褒めてもらいました。


 お互い家庭環境のこともありお金の面で大変で貧乏で苦労してきました。


 だけど、明るかった。


 彼女は創作する人でした。

 私とおんなじ。


「諦めないから。私も色々書いてる、一緒だね。◯◯(私の本名の下の名前)ちゃんも頑張って〜」


 イラストや漫画や小説を書いていました。


 推しの芸能人や漫画やアニメなんかもよく一緒で。


 楽しかった高校時代。


 社会人になってからも東京のめっちゃ都会なとこに一緒にお出掛けしたり、海が見える観光地にも皆で遊びに行きました。


 彼女からプレゼントでもらった絵本や、イラストを読み返していきます。


 あまりにも早い旅立ちにどうしたらいいのか、向き合う気持ちになれないけれど。


 友達がなくなるなんてさ、何十年もずーっとずーっと先だと思っていたよ。

 それは、想像出来ない、考えられないぐらい先。みーんな、皺々のおばあちゃんとかおじいちゃんになるぐらいだって。

 でもまだまだ、そんなおじいちゃんおばあちゃんになったって、私も友達もきっと元気なんだろうなんて。

 そんなに歳を重ねても、パワフルに遊んだりランチしたり旅行へ行ったりするのだって信じてたんだ。

 だってね、願望というか、友達の誰かが亡くなるだなんて現実味のない世界。


 母も弟も若くして亡くなったけれど、今度は身近な友達がって……。

 時間をかけて立ち直った風でいたけど、悲しみが完全には無くなることなんてないんだよね。



 天国からきっと彼女は見てると思う。

 ご家族も予期せぬ病の進行の早さに、信じられない気持ちでいっぱいだろう。


 いたたまれない気持ちでいっぱいです。


 時々は家族に会いに、大好きだったアニメや推しの漫画を眺めにこっちに来るかな。


 彼女がいると私も他の友達も、とっても楽しかった。


 病気になって痛かったでしょう、辛かったでしょう。

 あまりにも早い別れ、たぶん、悔しかったよね。


 今はただ、安らかに。






    (2024年11月6日記)




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