肉まんシリーズ何が好き?

「嵐臥、一緒に帰るっていいね!」

「そうだな!」

 利用している駅の影響で、普段は一緒にかえることは少なかったが、最近になって最寄り駅を莉久が利用している駅に変えたことで、一緒に帰るのが、当たり前になっていた。しかし、今日に限ってはいつもと少し違った。

(なんだか、腹が減った…)

 普段なら耐え抜き‎家に帰るのだか今日に関しては耐えきれなかった。


「莉久寄り道しようぜ」

「いいけど何処行く?」

「次に見えた店にしようぜ」

「面白そうだね、その提案乗った!」

「そう来なくちゃな」


 そうして次に見えたのは、コンビニチキンが有名なコンビニだった。そこに入ってから、俺は少々悩んでいた。

(はて、どうしたものか。王道のチキンかいや肉まんか。しまった、このままでは肉の迷宮に閉じこまれるぞ。)

「嵐臥決めた?僕はピザまんにするけど」

 という神からの啓示を受け、肉まんに決定した。



「莉久のおかげで決まったよ、あんがと」

「そう?どういたしまして」

「食べかけで悪いけど、1口やるよ」

「え!」

 そこまで驚くことなのか、肉まんをちぎって渡した。

「ありがとう…」

 何故か落胆しているように見える。

「?」

「じゃ頂くね」

「普通のもいいだろ?」

「うん」

「お返し」

「じゃ、お構いなく」

 莉久の手元にあるピザまんを食べた。うん美味しいね。

「嵐臥///」

「ん?」

「そうやって食べるなら先に言ってよ!」

「悪い悪い」

「本当だよ」

 少し拗ねてしまったので、また肉まんをあげた。


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