歓喜と至福
何も彼も失くしたと思っていたら、最初から全ては此処にあった。
成程、確かに夢の終わりであり人間の死であるかも知れない。
それでも、之は全ての帰結であり衰亡であっても幸福でした。
夢見る宇宙は人間の事抔知らずに、永劫の絶望と悲哀を呉れただけ。
わたしは孰れ人間である事を已めて、そこから離脱するけれど、
往った切り還って来ないと言う選択肢を選ばなかった、
その殆どの人間達は掬われない運命にあった。
私が自分だけ抜け駆けをして差別せずに、彼らに何が出来るか。
もう已めよう、自分の事ばかり他人の事ばかりを考えるのは。
ありのままに生きて行けば良いのだから、余計な事を思わないことです。
お隣の天使様はみんなが思う程、高くも優しくも賢くも、繊細で蚊弱くもなく、
弱さや卑怯さ抔持たずに、傷付きも不安も恐怖もせずに、心の真実の安らぎにある。
さとりとは、自分をなくす事ならば誰も求めないけれど、
却ってそれを手向けるのは傲慢故であっても、わたしはそれを選ぶのだ。
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