第26話 男爵ランの襲撃
魔法訓練が始まる。
ユウキは火の精霊リンが教えてる。
「カイ見ろよ。指先から火が出てる。」
「すごいな、ユウキ。」
ユウキの指先からオレンジの炎が出ている。
「熱くないのか?」
「熱くない。手はな。カラダの中が熱い。
熱いぞ。」
リンが「そうです。ユウキそれが正しい魔法です。指先の炎は魔法の現象、結果です。
魔法の根源、源は魔法を作り出しているカラダの芯にあります。
カラダが熱いのは当たり前です。」
僕は「ユウキ、魔法を使いすぎると消えてなくなるぞ。」
「えっー!それは嫌だ!」
ユウキの炎が消えた。
珍しくリンが感情を出す。
「ゴツン。カイ、余計なことを言うな。」
言葉が乱暴だ。しかし?どこかで、覚えのある感覚だ。
リンはスーッと僕に背を向け「ユウキ、始めますよ。」
「はい。」ユウキもやる気のようだ。
振り返りユウキが「カイ、これが今の僕の現実だよな。」
「そうだ。」
リンが「ユウキ、場所を移動します。」
2人は船の先端デッキに移動した。
後方デッキではモリでドンクが
正確な的中力で魔の巨大魚を次々と仕留めている。
魚人のお姫様のミナは、海の中で魔の巨大魚と
格闘している。
「マテオ、僕もそろそろ本気で魔法の訓練頼みます。」
「そうだなカイ。このままだと、みんなにおいていかれるな。」
マテオが僕を宙に浮かせて海の中に放り込んだ。
「ザブン。」海の中に沈む。
「何するんだ!」
息が、できない。えっ?できる。
それどころか、海面を歩くこともできる。
なんだこれは。
マテオが「どうだカイ!海面に立つと
海を征服した気分にならないか?」
海面に立った。
僕の顔を大きな潮風が吹き抜けて行く。
「そうだな。最高の気分だよ。」
マテオが海ねこの姿で僕の頭上に。
「カイ。その力が、海魔法だ。
海底ダンジョンのボスモンスター、大ダコの足に巻きつけられた時に、カイのカラダの中に宿った力さ。」
僕は海の中、海面と自由に動きまわった。
マテオが「カイ、次はあの巨大魚を倒すんだ。
指先に力を集中させて海水を強く噴き出す。
イメージで。」
僕は言われるまま、指先に力を込めて
泳ぎ回る巨大魚に焦点を合わせた。
「発動!」海面がえぐられる力と爆破が。
一瞬に巨大魚が粉々に。
「初めてにしてはやるな。カイ、その破壊的な力がお前の力だ。海のみで発動する。」
「キャー!」ミナの叫び声。
大きなイカに巻きつかれている。
よく見ると海面に男爵ランが立っている。
「やっと見つけたぞ。俺様から逃げれると思うな!」
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