第7話 冒険者カイ誕生
「やっと来たな、カイ。どうだ?こちらの世界は?」
「どうって?元の現実世界に帰りたいに決まってるじゃないか。
それよりデルタ。
なぜ君は大ダコのこと知っていたんだ?」
「知ってる?っというか、君を呼びに行ったんだ。カイ、元の世界で山下公園で大ダコが
見えただろう。あれがサインさ。
あの怪物は海底ダンジョンのボスだ。
倒せるのは、勇者だけだ。
勇者には本来所属の世界は、ない。
元の世界にカイは存在する。
しかし今のこの異世界にもカイ、お前は存在する。どちらも存在する。
勇者はそんなものだ。
まあ、今回は、あの大ダコを倒す使命で、
召喚されたようなものだが。」
「デルタ、要するに僕はこの世界では、冒険者で勇者。
そういうことでいいんだよな。」
「その通り。」
「それで、僕は、あいつを大ダコを倒せばいいんだよな。」
「その通り。その前にこちらでの情報をカイに渡そう。」
デルタは魔法の光を僕に浴びせた。
光が映像で僕の脳内にこの世界の常識とやらを降り注いだ。
「デルタ、この世界のことは、だいたいわかった。僕はまず、冒険者ギルドに行くよ。
まずは、仲間集めだ。それに姉貴レナにも言われたんだ。ダンジョン攻略は1人じゃ無理だって。」
「そうだな、それがいい。それにあの怪物を倒すには勇者の剣士の剣が必要だ。
その剣は海賊船が難破して海の底に眠っているらしい。その剣をまず探さなくては、いけない。」
「勇者の剣か。なんか、まさにマンガの異世界勇者編って感じかも。」
「そうだな。しかしカイ、忘れるな。今いる世界が今は現実だ。
目の前の世界だけに集中しろ。」
「わかってる。あと、デルタその海賊の難破船、魔女の力で、どの海に沈んでいるのか分からないの?」
「無理だ。」
「どうして?」
「基本、魔法が発動できるのは基本、地上だ。
海、海底は別だ。世界の決まりごとも違うようだ。
魔女でも干渉できない。
場所は南の海だ。
それにあの大ダコは、こちらの世界を制覇したあとに時空を超えてカイの元の世界の破壊する。姿が現れた今、時間はない。早く倒さなければ2つの世界ともに破滅する。」
「デルタ、顔がこわい。こわい。まるで魔女みたいだ。」
「カイ、私は魔女だぞ。」
「そう?だった。でも魔女は魔女でもデルタは美人で可愛い魔女じゃん!」
デルタが照れてる。
「カイ、大人を魔女をからかうな。早く行け。
あっ、その前にこれを持ってけ。
銀の笛だ。緊急事態に吹け。」
僕はペンダントにつけた。
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