第122話 予期せぬ乱入者
オリアーナの放つ
オリアーナの力で打ち出される
それでも立ち上がろうとする
「ガウッ!」
バラモンは
体格差があるため
「バラモン。よくやったわ」
オリアーナはバラモンの背を
プリシラを初めとする他の女たちが果敢に攻め込んでいるため、
これなら勝てるだろうと思った。
だが、そこでバラモンが不意に首を
そして何もない
「……バラモン?」
バラモンが見ている方角に目を向けて耳を澄ませると、オリアーナは新たな狼の
(複数だ。新手? でもこれは……)
新手の
種類は違えど、同じ狼である
(何かがこちらに向かって来る……)
オリアーナはそのことを仲間たちに知らせるべく声を上げようとした。
だが、それよりも早く、前方の茂みの中から何者かが飛び出してきたのだ。
「プギィィィィッ!」
甲高い鳴き声と共に猛然と駆け込んできたのは、一頭の
それも体長が1.5メートルはあろうかという大物だ。
その後方からは
(
オリアーナは緊張気味の表情で身構えた。
しかも手負いの状態の
狩りの最中に
(……アタシが仕留めないと)
オリアーナは
捨て身で突進してくる相手に
腰帯に差した
そしてバラモンの背を優しく
「バラモン。慎重にいくよ」
体の大きなバラモンとて、あの大きさの
おそらく
だがこれほどの大物であっても、
わざと暴れさせて疲れさせ、その上で多勢で襲い掛かって仕留めるのだ。
(出来れば
だが元々この場にいた
オリアーナは危険な
だがその時だった。
「ガウッ!」
前方の
「くっ!」
オリアーナはすぐさま持っている
オリアーナはすかさず
だが、すぐ目の前に
オリアーナは歯を食いしばる。
(やられる!)
だがそこで横から飛び出して来た黒い影が
「ガウッ!」
「バラモン!」
そして2頭の
しかし体格で勝る
オリアーナはたまらずに声を上げる。
「バラモン!」
やられる。
そう思ったその時だった。
「このぉぉぉぉぉ!」
突っ込んで来たプリシラが飛び上がって両足で
足の筋肉を大きく盛り上がらせ全体重を乗せたプリシラの両足
「プギィィィィ!」
プリシラらはすぐさま立ち上がり、オリアーナに手を差し伸べる。
「オリアーナ。大丈夫? 立って」
「う……うん」
オリアーナは
バラモンと自分を助けてくれてありがとう。
その言葉は口から出てこなかったが、それでも彼女はプリシラから目を
「油断しないで。あの
プリシラに強烈な蹴りを食らった
もはやどこに逃げていいのかも分からず、
「うおっ!」
「くそっ!」
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