第2話
快翔は翌日、自分より早く教室にいた彼女に挨拶をした。
「おはよ」
翼は快翔の方を向き、目を見て小さく頷いて読書に戻った。
何やってんだ、あいつ…と言わんばかりの視線と『花宵に構う桜葉やっさしーw』の声。それから無関心な空気。
「うるせーな、俺にとっちゃいつものことだろ」
そう。彼には『ペアになった人に朝、挨拶をする』習慣があった。それが誰であっても、だ。
「まぁ、お前はそういうやつだよなぁ〜?」
「あぁ」
勝ち誇ったわけでもなく、通常運転でそう返す。教室の空気が落ち着いて朝礼の鐘が鳴った。
次の更新予定
2024年10月5日 17:00
2024年10月5日 17:00
2024年10月5日 17:00
演者 夜桜夕凪 @Yamamoto_yozakura
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。演者の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます