第3章 Crossing Forced Forces

3-1 精鋭の資質-クロナギ中隊採用選考-

風護の研修メモ:特対群の概要

◎特対群の概要

正式名称は特殊敵性勢力対処作戦群。

国内で主に遭遇するヴァイマンからは逸脱した敵との戦闘を担当。


◎第1特対群

最初に設立された部隊。警備連隊・掃討群では討伐の難しいヴァイマンへの対処を担う。

また、解放同盟をはじめとする敵対レグマンとの戦闘も担っていたが、こちらは3特対への引き継ぎが進んでいる。


◎第2特対群

主に海外派兵を担う部隊。霊管軍では師団・旅団ごとに異なるシステムを利用していることが多く、一般的な隊員が海外の部隊と協働することは難しい。よって、他国部隊(別師団・旅団)からの応援要請に応えられる専門性・独立性を備えた部隊として設立された。

(補足:他国とどれだけ共通のシステムを使っているかは国によって異なり、生域での言語・文化の類似性と対応していると考えられる。その影響か、2特対には海外在住経験のある人材が多い)


◎第3特対群

敵対レグマンの脅威が増したことを受け、1特対から分離した部隊。

霊人解放同盟だけでなく、霊管軍からの離反者への対処を担う。

また、ゴスキル使いを相手取る専門性から、他部隊へのコーチングを行うことも多い。



◎第4特対群

霊管軍の内部を調査し、離反者を秘密裏に処断する隠密部隊。

人員・編成・規模・任務内容のどれも、一般隊員には明かされていない謎の集団。

派手に脱走して3特対と戦うのは離反者の一部であり、4特対によって裏で消されている隊員も少なくない……と言われているが詳細は不明。

(講義外での噂:スパイ的に他部隊へ入り込んでいる構成員も居るらしい)


3特対は「旅団最強部隊と戦う威圧感」「人望の厚い隊員たちを悲しませる罪悪感」を刺激することで、離反を抑制する。斗和をスター的に推すのもそうした狙い。

一方の4特対は完全な裏方として恐怖感を刺激し抑止している。

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