空はいつでも
蜜柑
第一章 第一話 プロローグ
朝、目が覚めたら涙が出ている。そんな日がたまにある。夢の内容は、全く憶えていない。妙にリアリティがあったような気もするし、ファンタジーだったような気もする。私はあまり深く考えずにベットから降りた。冷蔵庫を開けて牛乳を飲んだ。冷たさがちょうどいい。一息ついて、顔を洗った。パシャパシャと水が音を立てる。やっぱり、夢の内容は思い出せなかった。あぁ、今日も学校か。早く準備しないと。
〜 〜 〜
このときは知らなかった。今日がこの物語の始まりの朝だったなんて。
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