第22話 友情の絆

家に着くと、時佳は自分の部屋に直行し、ベッドに横たわった。心配そうに見守る里菜が後から入ってくる。


「大丈夫?」と里菜が尋ねると、時佳は微かに頷くものの、気落ちした様子が隠せない。「なんか、プールでもっと解放出来なかったのが悔しいな…」


里菜はそんな時佳を励まそうと、自分の経験を話し始める。「私も昔、プールで体調崩したことがあって、その時は本当に恥ずかしかった。でも、後で友達が私のことを笑わせてくれたから、今では笑い話になってるよ。」


「具体的には?」と時佳が興味を持つと、里菜は続けた。「ある男の子が私に変なことを言ってきて、思わず『それはやめて!』って言ったら、みんな爆笑して、結局その子が友達にぶっ飛ばされた瞬間に男の子の水着が脱げちゃって。女子はみんなで逃げたの!」


思わず主人公も笑ってしまう。「それ、すごいね!」


その後、里菜はしばらく一緒に過ごし、看病をしながらも楽しい会話を続けた。少しずつ元気を取り戻した時佳は、友達の存在の大切さを改めて感じる。


朝、二人は一緒に学校へ向かう。時佳は「里菜のおかげで元気出たよ、ありがとう」と笑顔を見せると、里菜も微笑み返す。「これからも、困った時は頼ってね。」


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る