堕ちこぼれヒーロー
おきのきお
第1話 プロローグ
「くそっ、あの餓鬼どもどこいきやがった!」
「あっちから物音がします!」
「わかった、行くぞ!絶対逃がすな!」
いつまでこんな声を聞かないといけないんだ。
「やっと見つけたぞ!覚悟しやがれ!」
「あっ、おい逃げるな!」
「待てぇ!大人しくしろ!」
いつまで逃げなきゃいけないんだ。
「疲れたならおぶるよ」
「僕に任せて。絶対に生き延びよう」
「大丈夫だよ。僕とクライは二人で一つだ」
…いつまでアカリに、迷惑かけるんだ…。
ただただ生きるために大人たちから逃げて、逃げて、逃げ回る。
この頭の輪っかが、この髪の毛が、この瞳が黒いだけで。
僕たちは狙われて、追いかけられる。
アカリは悪くないのに。悪いのは僕なのに。
なんでアカリは、僕を庇うんだよ…
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます