凄く可愛い僕の彼女は
猫之丞
第1話 まったくもう
僕の名前は
でも1つだけ皆に自慢出来る事がある。 それはと言うと、僕には彼女が居る。 しかも滅茶苦茶可愛い彼女が。 ロングヘアーで髪の毛の色は綺麗なシルバー。 背丈は僕より少しだけ小さい。 で、スタイル抜群で顔立ちは芸能人もびっくりの美人さん。
名前は
1年前から付き合いだした自慢の彼女だ。
しかし1つだけ彼女には欠点がある。 それは……彼女は僕達の地元では敵無しと言われているレディース "
彼女に総長を辞めて欲しいと何回もお願いしたのだが、彼女の返事はいつも " 嫌 ♡ " の一言で終わってしまう。 だから最近は僕も彼女に総長を辞めて欲しいと言う事を諦めている。 だからいつも僕は彼女が大怪我をしないかヒヤヒヤしているのだ。
そんな僕の心配を他所に、彼女は " ウチは誰よりも強いから大丈夫♡ も~っ優君てば心配し過ぎ♡ 大怪我なんてしないって♡ " といつも強気な発言をするのだ。 本当に心配してるのにまったくもう……。
ある日の放課後、僕は凪を探して街を歩いていた。 何故凪を探していたのかって? それは勿論、凪とラブラブデートがしたかったからに決まっている。
すると、とある路地裏に続く場所に見知った顔を見つけた。 降魔会の副総長をしている
僕は裕子さんに近付き
「こんにちは裕子さん。元気?」
と声を掛けると、周りに居た降魔会のメンバー達はギョッとした顔をし
" 何あの命知らずは? "
" 副総長に気安く声を掛けたぞあのダサ坊 死んだなあいつ "
" もしかしたら血の雨が降るかもな "
といった声が聞こえてきた。 すると裕子さんは僕の方に振り向き
「あれ? 優吾君じゃん。元気だよ~♪ 今日はどうしたの?」
と笑いながらフレンドリーにそう言ってきた。 当然周りに居た降魔会のメンバー達は唖然とした表情を見せる。
" あの鬼の副総長が笑う…だと? "
" どうなってるんだ一体? "
" 信じられない "
皆さん、そんなに恐い人じゃないよこの人。 気さくで優しい人だけど?
周りでヒソヒソ言っているのを裕子さんは無視して
「もしかして凪を探してたり?」
裕子さんは凪とは幼馴染みらしい。 だから総長とは呼ばずに凪と名前で呼んでいる。
「そうだよ。 裕子さん、凪が何処に居るか知ってる?」
僕がそう聞くと、裕子さんは何とも気まずそうな顔をして
「……あそこ」
と路地裏の方を指差した。
裕子さんが指差した方を見ると……居た。凪だ。
凪はどうやら喧嘩の真っ最中みたいだ。(予想だけど、総長同士のタイマンだな) お~お~。何とも楽しそうな顔をして相手の胸ぐらを掴んだまま顔をぶん殴ってるなぁ。 凪の綺麗な顔に相手の返り血が一杯飛んでるんだが?
「オラオラオラオラッ♪ お前らが先にウチら降魔会に喧嘩売ってきたんだ。だからお前らのチームがウチらに潰されても文句は言えねーよな♪ と言う訳で潔く死んどけや♪」
グシャッ!っという何かを潰した様な音が少し離れた場所に居る僕達の所まで聞こえてくる。
あっ、相手の顔付近から何かが飛んだぞ?
コロコロと飛んだ何かが路面に転がる。 良く見ると、転がった何かは相手の歯だった。
相手はもうグロッキーになっている。 そんな事はお構い無しに相手の顔を殴り続けている凪。 このままじゃ怪我だけでは済まなくなるな。(凪の相手が)
やれやれ……止めに行くか。
「裕子さん、僕、凪を止めてきます」
僕は裕子さんに苦笑いを浮かべなからそう言うと、裕子さんが
「お願い出来るかな。凪を止めれるのは優吾君だけだと思うから」
と手を合わせて僕にお願いしてきた。
僕は凪の居る路地裏に向かって歩きだした。
" ば、馬鹿! あいつ死ぬぞ!? "
" 今の総長は誰にも止められない! あいつもグシャグシャのひき肉になるだけだ! "
と言う声が聞こえるが僕は気にせずに凪の元に行く。 そして凪に
「凪」
と声を掛ける。 すると凪は満面の笑顔(でも目は笑っていない)で僕の方に振り向き
「ああ? 誰だぁ? 気安くウチの名前を呼ぶ奴はぁ?……って……優君!? な、なななっ!? 何で優君が此処に居るの!?」
僕を認識した凪は物凄く慌て、掴んでいた相手の胸ぐらから手を離し
「あ、あのね優君! ウチはね、チームを護る為に仕方なくこんな事をしているのであってね、決して楽しんで喧嘩をしていた訳じゃ無いんだよ! ねっ、お願い! 信じて!」
と僕に身振り手振りを加えて必死に言い訳をしてきた。 ……うん。可愛いなぁ。 でも…一応ね。
「ていっ」
僕は凪の頭に軽くチョップをした。 やっぱり怒る所は怒らないとな。
すると凪の目に涙が浮かび上がり
「優君がぶった~! 痛い~! 何故ウチの頭をぶつの~! 酷いよ~! 痛いよ~! 優君の馬鹿ぁ~!」
とその場に女の子座りをして大声でワンワンと泣き始めた。 周りに居たチームメンバーや相手のチームメンバーは泣いている凪を見て唖然としている。 そりゃそうだろうな。 さっきまで嬉々として喧嘩をしていた相手の事を殴っていた凪が僕みたいな野郎に怒られた後急に大声で泣き出したのだから。
「凪、相手の方はもう既に喧嘩が出来る状態じゃ無いでしょ? それなのにずっと殴っちゃ駄目じゃない。 このままじゃ怪我だけじゃ無くなるかも知れないんだからね? 分かるね凪?」
僕が凪にそう言うと、凪は涙を流し真っ赤な目をしたまま素直に頷く。 そして
「分かった。もうしないよ。優君の言う通りにする」
僕は凪の頭に手を置いて、ゆっくりと頭を撫でる。
「ん、それでよし。で、凪。もし凪のこれからの予定が空いてたら、僕と遊びに行かない?」
凪にそう提案すると、凪は物凄く嬉しそうな顔をして
「うん! 行く♡」
そして物凄く元気になった凪は降魔会のメンバーに向かって
「よし! それじゃあ解散! 直ぐにこの場から散れ!」
と命令をする。 降魔会のメンバーは凪の命令に従って直ぐにこの場から居なくなった。
「あっ裕子、後でこの場の後処理お願い出来るかな? ウチは今から優君とデートに行くから」
凪は裕子さんに手を合わせてそうお願いする。
「…はぁ。分かったわよ。全くあんたって娘は」
ごめんね裕子さん。 面倒事を押し付けちゃって。
「じゃあ行こうか凪」
「うん♡ って優君! 少しだけウチに時間を頂戴! この可愛くない服(特攻服)を直ぐに着替えるから!」
そう言って凪は近くのコインロッカーに向かって走って行った。 ……凪、コインロッカーで特攻服に着替えたのか?
僕と裕子さんは顔を見合わせて、苦笑いを浮かべ合った。
ここまで読んで頂きありがとうございますm(__)m
何となく思い浮かんだので書いてみました。(* ̄∇ ̄*)
ある程度人気が出たら続きを書きますね。
良かったら ♡ ☆評価 コメント レビュー等を頂けたら嬉しいです (* ̄∇ ̄*)
今後とも拙作を宜しくお願い致しますm(__)m
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