第23話ラグビーの天才、スクラムフッカー

しかし、密葬だから誰にも伝えて無いのに何で分かった?


と聞くと「お前の行動パターンを詠んだら分かる。」


と、ニコリともせず、四角い顔で精一杯、厳かにしようとしていたのを僕には分かっていた。

 僕と鯨先の友情は、高校1年生の時に覚醒してから50年余り続いていた。


 入学後直ぐにラグビー部に入部したら鯨先が先に入部して居て、ポジションはフォアードだという。


「アメフト部に入部したかったけど、ラグビーしか無いから似た様なスポーツやし、これでもエエかと思った。」と、入部理由を説明してくれたが、もうポジションが決まっていてグランド狭しと思えるぐらいに懸命に走り回っていた。


 ポジションはフォワードだと言っていたが、ナンバーエイトか?それには体格が小さ過ぎるし、パワーも無さ過ぎだと一目で分かる。


 まあ、フォワードだからボールを持って走るのはサッカーでいうミッドフィルダーの様なポジションだろうと、高を括っていたが、フッカーに転向を言われたといって落ち込んでいる様なので詳しく聞いてみたら体格がフォワードとは乖離しているから技術的な面で鯨先を買った先輩がフッカーはどうか?と聞いてきたという訳だった。

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