第3話スリークォーター

驟雨に濡れた様な全身が、発汗に因るものだとは大人にも信じがたい事象として、夏の今を生きていた。


 今。社会人野球で二つの後悔が有って、プロ野球を観る度にムクムクと沸き起こる失敗のレビュー・・・。


 僕は先発ピッチャーを勤めていた。

サウスポーでスリークォータ―タイプだった。

 2回の表、スライダーが上手く曲がりバットの先に引掛けたボールが点々と、マウンド右横に転がって来た。

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