第3話
まぁ、私も別に偏見とか持ってる訳じゃないし、一括りに部類を決めつけるなんてしないけど、七瀬曰く、男にしかときめかないらしい。
世のイケメン好きの女性からしたら勿体無いような、そうでないような…。
だからと言って、女装するのは、自分の外見を知り尽くしている七瀬は「ゴツい乙女」にはなりたくないらしく、外見イケメン、中身オネエさんの今を貫いてきたらしい。
あくまで「らしい」のは、まだ私は七瀬と友達になって一年ちょいしかたっていないから、殆ど周りプラス本人談から得た情報だったりするからだ。
「私、丸屋で買い物もついでにしたかったのにー!」
「アンタまた服買うの!?」
「だって、今バーゲン中なんだもん」
唇を尖らせて言う私に大きな溜息を吐いた七瀬は、「じゃあ、駅前のケーキ屋に行ってからならいいわよ。」と、大袈裟にうなだれてみせた。
なんだかんだ言って、七瀬も一緒に買っちゃうクセに。
ひとりニヤニヤしながら、私は残りの資料を棚に直した。
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