69 物理攻撃に強い敵でも、関係なく無双


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名前:ゼル・スターク

種族:デモンブレイダー

ちから:3520→3691

はやさ:5007→5199

HP:8835→9006

MP:0

スキル:【上段斬り】【中段突き】【下段払い】

    【投擲】【集中】【回避】【突進】

    【高速斬撃・六連】【見切り】【見切り・回避ルート】

連係スキル:【バーストアロー】【スカーレットブレイク】

――――――――


 あの人間界での任務で『成長カプセル』をかなり入手してパワーアップしていたところで、さらに成長できたわけだ。


 初期の数値と比べると、もはや完全に次元が違う。


――――――

名前:ゼル・スターク

種族:デモンブレイダー

ちから:5

はやさ:7

HP:30

MP:0

スキル:【上段斬り】【中段突き】【下段払い】

――――――



「よし、次だ」


 俺は虚空に向かって呼びかけた。

 そして――。




『クリア条件:レッドメタルゴーレム10体を討伐』

『挑戦しますか? はい/いいえ』




【レッドメタルゴーレム】は以前に人間界への潜入任務で戦ったことがある

【メタルゴーレム】や【ブルーメタルゴーレム】のさらに上位種だ。


 物理攻撃に強い耐性を持ち、魔法攻撃で倒すのがベスト。


 実際、そのときは俺が敵を引き付け、レキの魔法で撃破した。


 けれど、ここには俺しかいない。


 当然レキはいない。


 もう、いない――。


「――来いよ」


 俺は『はい』をタップし、敵を待ち構える。


 おおおお……んっ。


 うなるような作動音とともに、前方から10体の【レッドメタルゴーレム】が歩いてきた。


 名前の通り赤い金属でできたゴーレムである。


 身長は5メートルほど。


「まともに斬りつけても、ほとんどダメージを与えられないだろうな……」


 俺は剣を鞘に納め、代わりに投げナイフを取り出した、


「【バーストアロー】!」


 投擲のコンボスキルを発動する。


 もちろん、これも物理攻撃だから単に撃つだけでは、ほとんどダメージを与えられないだろう。


 だから、先に【見切り】で相手の弱点――その金属の脆い箇所――を確認しておいた。


 そして、そこに正確に撃ち込む。


 がごっ!


 俺が放ったナイフが【レッドメタルゴーレム】たちの両足をそれぞれ射貫き、動きを止める。


「今だ――」


 すかさず【突進】する俺。


 相手はその場で棒立ちになった状態ながらも、拳を振るって迎撃してきた。


 その迎撃のおかげで、俺はカウンター攻撃を発動できる。


「【スカーレットブレイク】!」


 剣を抜き、先ほどと同じく弱点を【見切り】つつ、カウンターのコンボスキルを発動。


 五体の【レッドメタルゴーレム】を、俺は苦もなく斬り倒していった。



****

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