Diary 7
第84話
真琴の家を出て、とりあえず凛くんの家に向かおうと電話を掛けてみると─…
【っもしもし?!柚ちゃんっ、今どこ?!】
ワンコールが鳴るまでもなく聞こえてきた凛くんの声を聞いて、止まっていた涙が再び溢れる
『りんくっ─…ごめっ、』
【─…そーいうの、今はいいからっ!今聞きたいのはそんな言葉じゃない!柚ちゃん…泣いてるの?ねぇ、どこにいるの…お願いだから、教えてっ】
凛くんっ、私のこと怒ってないの…?
【心配なんだ。柚希を一人で帰らせたこと…今すごく後悔してるっ。間違ったことをしたのは俺の方だから、ちゃんと会って謝罪させて?】
『凛くんっ、』
【うん、大丈夫だよ─…俺はどこにも行ったりしないから。早く柚希を抱き締めて、安心したいんだ…だからお願いっ、何処にいるか教えてくれる?】
あぁ…どうして私はっ、、この人を信じてあげることが出来なかったのだろう
凛くんは凛くんだった。元カレ…颯二とは違った…こんなにも真っ直ぐ、私の事だけを見てくれているのに、どうして信じてあげられない?
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