第55話
っとはいえ、23時を回ると…そうも言ってられなくなる。普通に心配だ、何かあったのかもしれない。
何も無ければすぐに切ればいい─…ただ"おやすみ"って一言だけ伝えたらすぐに切るから、
っと、電話を掛けるための口実を必死で探し出して…緊張しながら【発信】ボタンを押して凛くんの声が聞こえるのを待った。
──…やっぱり勉強中…かな?
これ以上鳴らすと迷惑かもしれない、っと思い【通話終了】のボタンを押そうとした時、、
【─…もしもーし?"ユズキ"って書いてるけど…誰?リンリンの男友達?】
聞こえてきた女の子の声に、心臓がドクンっと飛び跳ねた。風間洋二と二人でお勉強じゃ、無かったの?
──…っていうか、"リンリン"って?
っえ、リンリンって…まさか凛くんのこと?
リンリンってっ、、
【ちょっ、何勝手に出てんだよっ!あぁーやっべぇ…俺知らねぇよ?お前凛にキレられんぞ】
【─…なに?!ってか誰なのっ?!リンリン起こそうか?急用かもしれないしっ、】
【いいって、貸して?俺が出るから─…】
電話先の声が女の子のものから…よく知った人物の声色に代わって、、
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