Diary 4

第44話

***




凛くんが変わりたいと言い出した日から2週間ほど過ぎた頃、事件が起こった






学校終わり、今日はバイトが入っていたので急いで帰ろうと走って学校を出た私。同じ学校の生徒だと思われる女子が数名、一人の男性を取り囲んで居るのが視界に入り─…





何気なく男性の顔を見た瞬間、、






『─……っえ…凛くんっ…?』





思わず足を止めて、女子数名に囲まれて俯いている男性を凝視してしまう。あれは…紛れもない、私の彼氏…凛くんだ。




なんでここにいるのか…なんてことは重要ではない。それよりももっと、大事なこと、、





「──柚ちゃんっ!!」





顔を上げた凛くんが私を見つけて、こちらに向かって走ってくる。その後ろで残念そうな顔をしている女子を見て…胸が締め付けられた





──…私の、凛くんなのに。

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